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Sky株式会社

公開日2023.09.25更新日2023.12.26

部下の成長を阻害する?
「マイクロマネジメント」の落とし穴

著者:Sky株式会社

部下の成長を阻害する?<br>「マイクロマネジメント」の落とし穴

近年、部下やチームメンバーの強みを引き出すマネジメントとして、さまざまな手法や理論が紹介されています。その中でどんなスタイルが自身に適しているか判断できない……という場合は、まず「避けるべき」マネジメントを把握することから始めてみるのもお勧めです。

そこで今回は、部下に悪影響を与えてしまう可能性があるといわれる「マイクロマネジメント」についてご紹介します。

上司の“過干渉”ともいわれるマイクロマネジメント

「マイクロマネジメント」とは、上司が部下の言動を過剰に監視・管理するマネジメントのことです。上司から部下への“過干渉”だと表現されることも多く、部下の成長を停滞させる要因になるともいわれています。

部下をしっかり管理しようと思うあまり、意識せずマイクロマネジメントを行っているケースも少なくありません。まずは、どういった指導が一般的にマイクロマネジメントにあたるとされているのかを見ていきましょう。

これらの項目はあくまでも一例です。業種や職種によりさまざまなパターンが考えられますが、基本的にマイクロマネジメントでは必要以上に部下の言動を監視し、制限しようとする傾向があります。

マイクロマネジメントで生じるデメリットとは?

部下の業務状況を把握して適切な指示を与えることはマネジメントにおいて重要だとされていますが、なぜマイクロマネジメントは避けるべきなのでしょうか?主なデメリットは3つあります。

  • 部下の主体性や創造性が失われる
    仕事の手順や方法を上司が常に細かく指定していると、部下が自ら考えて行動する機会が失われてしまいます。その結果、主体的に考える力が育たず、長期的にはチーム全体の成長が停滞してしまう恐れがあります。
  • 生産性や効率の低下
    マイクロマネジメント下では自由に業務を進めることができず“指示待ち”の状態が続くため、業務効率や生産性が低下しやすくなります。部下に頻繁な報告を求めることで上司自身の時間も拘束され、業務負荷が高まってしまうことも。
  • 信頼関係が構築しにくい
    上司が部下の作業に頻繁に干渉したり、部下が完了した仕事をやり直したりすると、部下は自らの仕事を「否定された」と感じる場合があります。ミスの執拗な追求なども心理的安全性の低下につながるため、信頼関係の構築を困難にしてしまいます。

マイクロマネジメントを避けるために意識すべき3つのポイント

ここまで、マイクロマネジメントの具体例とそのデメリットについてご紹介してきました。では、部下との接し方においてマイクロマネジメントを避けるためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

  1. 部下の意見や提案を受け入れる
    部下の主体性を伸ばすためには、上司が部下の意見や提案を受け入れる姿勢を示すことが重要です。忌憚なく意見を出し合える雰囲気は、結果としてチーム全体の成長を促すことにもつながるでしょう。
  2. 業務を部下に割り振り、権限を委譲する
    部下を信頼できず、上司が業務を割り振れないまま抱えていると、マイクロマネジメントに陥りやすくなってしまいます。また、業務を割り振るにあたって、到達目標や目指すべきゴールを共有したら適度な裁量を持たせて見守る姿勢も大切です。
  3. 報告ルールの見直し
    マイクロマネジメントでは、上司が部下の進捗や言動を把握するために過剰な報告を義務づけるケースが考えられます。そのため、「始業時に1回」「終業時に1回」などとルールを決めて、報告の時間や回数を減らすことが有効です。

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長期的な成長にはマネジメントの使い分けが重要

部下の言動を必要以上に管理し、過干渉しすぎてしまうマイクロマネジメント。新卒社員など業務に不慣れな状態の部下には有効ともいわれていますが、ずっと続けていると部下の主体性や創造性、モチベーションの低下につながりかねません。

成長し続けるチームを築くためにも、マイクロマネジメントは適切な場面での活用にとどめるのがお勧めです。長期的な成長を促す“マクロ”なマネジメントに向けて、自由に意見を出し合える環境の構築や、適度な権限の委譲などに取り組んでみてはいかがでしょうか。