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Sky株式会社

公開日2023.11.15更新日2024.01.05

「ご配慮いただきありがとうございます」の使い方を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「ご配慮いただきありがとうございます」の使い方を例文と併せて解説

「ご配慮いただきありがとうございます」は、ビジネスメールやビジネスチャットで相手への感謝を示す際に用いられる表現です。この記事では「ご配慮いただきありがとうございます」の意味や使い方、例文、言い換え表現などをご紹介するとともに、「ご配慮いただき」や「ご配慮くださり」などの類似表現との違いについてもご説明します。

「ご配慮いただきありがとうございます」の意味

「ご配慮いただきありがとうございます」は、相手の気遣いや親切に対して感謝の気持ちを示す際に使われる表現です。「配慮」は「気遣って取り計らう」という意味を持ち「ご」をつけることで丁寧な書き方になります。「いただき」は「~してもらう」の謙譲語である「いただく」であるため「ご配慮いただき」は相手に敬意を表す丁寧な表現といえます。

「ご配慮いただきありがとうございます」を使う対象

「ご配慮いただきありがとうございます」は敬意を表す表現のため、上司や先輩、取引先の担当者など目上の方に対して使います。同じ立場の方や目下の方に使うと、硬い印象や違和感が生じる可能性があるため、そういう場合には「配慮してくれてありがとう」「気遣ってくれてありがとう」などの敬語表現を除いた言い回しにすることで、自然な表現ができます。

「ご配慮いただきありがとうございます」が使われる場面

「ご配慮いただきありがとうございます」は主に次のような場面で使われます。

相手が謝罪を受け入れてくれたとき

「ご配慮いただきありがとうございます」は、自分の不手際により謝罪をした際に、相手の自分に対する心配りや配慮、理解に感謝の気持ちを伝える場合に用いられます。

お礼を述べるとき

「ご配慮いただきありがとうございます」は、相手が自社まで足を運んでくれたり、自社の都合に合わせてスケジュールを調整してくれたりといった、こちらにとって都合のよい状況になるよう気を配ってくれた場合にも用いられます。

日頃の感謝を伝えるとき

「ご配慮いただきありがとうございます」はビジネスシーンでのあいさつで「いつもお世話になります」と似たような意味合いで使われることもあります。例えば、取引先へのあいさつで「株式会社◯◯の△△でございます。日頃よりご配慮いただきありがとうございます」のような使い方ができます。

「ご配慮」と「ご考慮」の違い

「配慮」と似た言葉に「考慮」があります。「配慮」は先述のとおり、気遣うことを意味する言葉ですが「考慮」は「よく考えること」を意味します。そのため「ご配慮いただけますと幸いです」と「ご考慮いただけますと幸いです」は似た響きのフレーズではありますが、意味は異なるため注意が必要です。

「ご配慮いただき」と「ご配慮くださり」の違い

「ご配慮いただきありがとうございます」のほかに「ご配慮くださりありがとうございます」という表現もあります。どちらも同じ意味合いで使われますが「~いただき」は謙譲語で「~くださり」は尊敬語という違いがあります。そのため「ご配慮いただきありがとうございます」は「自分に配慮してくれてありがたく思う」という意味で、一方「ご配慮くださりありがとうございます」は「相手が配慮してくれてありがたく思う」という意味になります。ビジネスシーンでも、どちらを使っても基本的には問題ありませんが、実際に置かれた状況に合わせて使い分けることをお勧めします。

「ご配慮いただきありがとうございます」の使い方

「ご配慮いただきありがとうございます」は、先述したとおり主にビジネスシーンで感謝の気持ちを述べる際などに使われ、また「ご配慮いただきありがとうございます」は上司や先輩、取引先の担当者など目上の方に対して使うフレーズです。もし、目上の方が気を遣ってくれたことに感謝する際には、フランクな言い方は避け「ご配慮いただきありがとうございます」を使うことで礼儀正しい印象を持ってもらえると思います。

「ご配慮いただきありがとうございます」を使うときの注意点

「ご配慮いただきありがとうございます」と同様に「ご配慮頂きありがとうございます」と記述するケースもあります。「ご配慮いただき」に含まれる「いただく」は補助動詞であり、ひらがなで書くことが一般的です。どちらも一般的に用いられる表現のため「ご配慮頂き」を使っても問題はないとされていますが、「ご配慮いただき」を使うことで「正しい敬語が使えている」と好印象を抱いてもらえるかもしれません。

「ご配慮いただきありがとうございます」の例文

ここでは「ご配慮いただきありがとうございます」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

日程を確定させる際のメールの例文

件名:お打ち合わせの日程調整について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
営業部
◯◯ ◯◯様

平素より大変お世話になります。 株式会社◯◯の△△△△でございます。

先日ご相談いたしました弊社サービス「◯◯◯」についてのお打ち合わせの日程や場所に関しまして、ご配慮いただきありがとうございます。

つきましては、次の日程でお伺いできればと存じます。

日時:◯月◯日(◯)◯時 場所:弊社オフィス 〒XXX-XXXX 東京都~~~

お打ち合わせ時に使用する書類などは、本メールの添付にてご送付いたしますので、お手数をお掛けしますがご一読いただけますと幸いです。

ご不明点などございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。 何とぞよろしくお願いいたします。

納期変更を承諾いただいた際のメールの例文

件名:「◯◯◯」の納期変更について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文: 株式会社□□ 営業部 ◯◯ ◯◯様

平素より大変お世話になります。 株式会社◯◯の△△△△でございます。

このたびは「◯◯◯」の納期を変更する件につきまして、ご配慮いただきありがとうございます。 また、貴社には多大なご迷惑をお掛けしますことを、深くおわび申し上げます。

つきましては、次の日程で納期を変更いたします。

======================

変更前:◯月◯日(◯)

変更後:◯月◯日(◯)

======================

今後はこのようなことがないよう、従業員一同努めてまいりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。 納期変更のおわびと新しい日程のご連絡について、取り急ぎメールにて失礼いたします。

上司や先輩にお礼をする際のメールの例文

件名:懇親会のお礼について【◯◯部・△△△△(フルネーム)】

本文: △△部 ◯◯さん

お疲れさまです。◯◯部の△△です。 このたびは、お忙しい中懇親会の幹事を務めてくださり心からお礼申し上げます。

懇親会の会場の選定や日程調整、会費の徴収などさまざまな場面でご配慮いただきありがとうございました。 ほかにもやるべきことがございましたら、ぜひお手伝いできればと存じますのでお声掛けください。

今後とも、よろしくお願いいたします。

「ご配慮いただきありがとうございます」の返信方法

「ご配慮いただきありがとうございます」と相手から受け取った場合は、相手がこちらの気遣いや対応に感謝してくれています。そのため「お気になさらないでください」「とんでもないです」といった、謙遜する言葉を用いて返答することが大切です。

「ご配慮いただきありがとうございます」の言い換え

「ご配慮いただきありがとうございます」と同様に使える言い換え表現は、次のとおりです。

ご配慮いただき恐縮です

「恐縮です」は相手からの気遣いに対し、申し訳なく思う気持ちや身の縮む思いを表した表現です。「ご配慮いただき恐縮です」は「ご配慮いただきありがとうございます」と同様に、相手に対して謙虚な姿勢を示すことができます。

ご高配を賜りありがとうございます

「高配」は相手からの配慮や気遣いに敬意を示した表現です。「賜り」は「もらう」の謙譲語で「いただく」をさらに丁寧に表現した言葉です。「ご高配」は「賜る」とともに組み合わせることが多く「ご高配を賜りありがとうございます」は「ご配慮いただきありがとうございます」と同様の意味で用いられます。

ご温情を賜りありがとうございます

「温情」は「思いやりのある優しい心」や「寛大な心」を表した言葉で「ご温情を賜りありがとうございます」は相手の思いやりや寛大な心に感謝を示す際に用いられます。「ご温情」は「賜る」とともに組み合わせて使われることが多いです。

ご厚情を賜りありがとうございます

「厚情」は「深く思いやる気持ち」や「手厚い情け」を表した言葉で「ご厚情を賜りありがとうございます」は相手からの深い思いやりや気遣いに対して感謝を示す際に用いられます。「ご厚情」は「賜る」とともに組み合わせて使われることが多いです。

ご心配いただきありがとうございます

「心配」は「物事の先行きを気にして思い悩むこと」以外にも「うまく物事が進むよう気を遣うこと」という意味も持ちます。「ご心配いただきありがとうございます」も「ご配慮いただきありがとうございます」と同様の意味で使用でき、相手に気を配ってもらったことへの感謝を示せます。

お気遣いいただきありがとうございます

「気遣い」は「失敗を避け、物事がうまくいくよう気に掛けること」を意味します。相手から気に掛けてもらった際は「ご配慮いただきありがとうございます」と同様に「お気遣いいただきありがとうございます」という表現もできます。

お心遣いありがとうございます

「心遣い」は「その人のことを思って気遣うこと」を意味します。「お心遣いをいただきありがとうございます」も「ご配慮いただきありがとうございます」と同様に、相手から気遣っていただいた際の感謝を伝える際に使用します。

お心尽くしありがとうございます

「心尽くし」は「心を込めること」「あれこれ考えてできる限りのことを行うこと」を意味します。「お心尽くしありがとうございます」も「ご配慮いただきありがとうございます」と同様の意味で使われ、相手の思いやりに感謝する気持ちを示します。

「ご配慮いただきありがとうございます」の英語表現

「ご配慮いただきありがとうございます」は、英語では次のような書き方で表せます。

Thank you for your kindness. (ご配慮いただきありがとうございます)

「Thank you for~」は「~をありがとう」、「kindness」は「親切」を意味します。「Thank you for your kindness」で「親切にしてくれてありがとう」という意味合いになり「ご配慮いただきありがとうございます」と同様の使い方ができます。

Thank you for your consideration. (ご配慮いただきありがとうございます)

「consideration」は「配慮」や「思いやり」という意味を持ちます。「Thank you for your consideration」で「配慮してくれてありがとう」「思いやりをありがとう」という意味合いになり「ご配慮いただきありがとうございます」として使える表現です。

まと

この記事では「ご配慮いただきありがとうございます」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。「ご配慮いただきありがとうございます」は相手への気遣いに感謝する際に頻繁に用いられる表現です。目上の方とのビジネスメールやビジネスチャットで用いることで、丁寧な印象を抱いてもらえることにもつながるため、記事内の例文などをぜひご活用いただければ幸いです。