名刺を作成するとき、載せるべき情報に明確な定義はありません。しかし、名刺はビジネスパーソンにとって、「自分の顔」ともいえるアイテムです。相手との信頼関係を築き、ビジネスチャンスを創出する上でも重要な役割を果たすため、相手にとって必要な情報が記載されていることが大切です。ここでは、名刺に必ず載せるべき事項や、載せるとよい補足情報、名刺作成時の注意点などについてご紹介します。
名刺に掲載すべき必要事項
名刺としての役割を果たすために、最低限載せるべき必須項目を確認します。これを参考に、抜けや漏れがないか、しっかりチェックしてください。
名前
個人の名前は、名刺が伝えるべき重要な項目の筆頭です。そのため、真っ先に目に入るよう、目立つ場所に目立つ大きさで記載します。ふりがな、またはローマ字表記で名前の読み方を入れておくことをお勧めします。
法人名、会社名
法人名や会社名は、必ず正式名称で載せます。株式会社などは、(株)などと省略しないようにします。フリーランスで屋号がある場合も正式名称で載せます。海外への出張が多い人や外国人と名刺交換する機会が多い人は、名前だけでなく、社名などもすべて英語で表記しておくと便利です。
ロゴ
会社名のほかにロゴも載せておくと、会社や自分をアピールするのに効果的です。人間の脳は文字よりもイラストの方が記憶に残りやすいため、ロゴ入りの名刺にすることで会社を認識してもらいやすくなります。
部署名
複数の部署がある会社の場合、所属する部署名や課名を細かく記載する必要があります。部署名と課名は、名前や会社名より小さいフォントを使って記載しましょう。
役職や肩書
役職や肩書は、その人の置かれている立場や決定権を示す重要な情報です。縦書きの場合は名前の右上、横書きの場合は名前の左上に役職や肩書を記載するのが一般的ですが、部署名の後に続けて記載するパターンもあります。
郵便番号と住所
会社や事務所、店舗など、名刺の本人が所属している場所の住所を記載します。郵便番号から都道府県、建物名や部屋番号まで、省略しないことが大切です。また、本社と自身が勤務している事業所が違う場合は、両方の住所を記載します。
WebサイトのURL
会社や店舗のWebサイトのURLを記載します。名刺を渡した相手に、自分の会社がどのような事業やサービスを提供しているのか、アピールすることにつながります。
メールアドレス
メールアドレスも名刺に必須の記載事項です。会社で使用している個人のメールアドレスや事業用のメールアドレスなど、名刺の本人に届くものを記載するのが基本です。
電話番号
日常的なやりとりがメール主体だったとしても、電話番号は必ず記載します。一般的には会社・事業所・店舗の代表番号を記載しますが、内線番号も記載しておくと取り次ぎがスムーズです。会社から個人用の電話番号(IP電話の番号など)が支給されていれば、併せて記載します。
名刺に載せるとよい補足情報
続いては、必要に応じて名刺に記載することで、相手に好印象を与えることが期待できる補足情報をご紹介します。これらの情報の掲載は必須ではありませんが、話題づくりになったり、相手にとって親切だったりするため、お勧めです。
営業時間や定休日
店舗情報を掲載する名刺には、営業時間と定休日を記載しておくと親切です。営業時間外で対応できないタイミングがある場合、営業時間を記載しておくことで、取引相手が無駄足を運ぶ手間などを省けます。
会社のキャッチフレーズ
名刺に会社をアピールするキャッチフレーズを記載するのも、印象づけに効果的です。会社の方針や仕事のスタンスを示すキャッチフレーズを記載することで、相手に自社をイメージしてもらいやすくなります。
顔写真や似顔絵
営業の仕事などでは、名刺に顔写真を載せるケースもあります。「顔を覚えてもらうこと」がビジネスの最初のステップだといわれていて、顔写真や似顔絵などを載せることで印象に残りやすくなります。
サービスの紹介や経営理念
サービスの紹介や経営理念を名刺に記載することで、自社の事業展開を知ってもらうきっかけとなります。加えて、自分の担当業務以外のサービスも認知してもらうことができるため、新たな取引につながる可能性が高まります。
SNSのアカウント
自社の公式SNSアカウントを掲載することもお勧めです。会社・商品・店舗などで公式SNSアカウントを持っている場合、名刺にその旨を記載し、アクセスしてもらうことで、Webサイトと同じように自社や自社商品をアピールできます。相手にSNSアカウントをフォローしてもらえたら、商品やサービスの最新情報を届けることも可能になります。
WebサイトやSNSアカウントの二次元バーコード(QRコード)
WebサイトやSNSアカウントのURLを二次元バーコード(QRコード)にして名刺に掲載することも、相手に好印象を与える可能性があります。名刺を受け取った相手はURLをわざわざ入力する必要がないため、WebサイトやSNSアカウントへアクセスしてもらいやすくなります。
名刺作成時の注意点
名刺に記載する情報には、大きな宣伝効果を生み出す可能性があります。しかし、読みづらい文字を使うなど、視認性が悪い名刺ではその効果が下がってしまいます。ここでは、名刺作成時の注意点について解説します。
読みづらい字
前項で名前にふりがなを入れることをお勧めしましたが、特に読みづらい名前である場合や、間違えられやすい漢字、アルファベットなどが含まれている場合には、読み方を添えることが大切です。名刺を受け取った相手を困惑させないように配慮します。
文字のサイズや形
名刺は見やすさが重要なため、読みにくい文字はあまり印象が良くありません。小さ過ぎる文字サイズや奇抜な形のフォントは避け、誰もが読みやすいように配慮します。
名刺に使う色
印象の良い名刺にするためには、名刺に使う色にも注意しましょう。コーポレートカラーを使用するのは、会社を印象づけるために大切なことですが、文字が読みづらくなるような色は使わないようにすることが大切です。
名刺のサイズや形
日本で使われている一般的な名刺サイズは91mm×55mmです。目立たせようとして標準サイズより大きくしてしまうと、名刺入れや名刺ファイルに入らず、相手を困らせてしまうため、一般的なサイズで作成するのがお勧めです。また、星形や丸形などの奇抜な形状より、名刺入れに入れやすい長方形の方が相手に好印象を与えます。
名刺情報は大切な会社の資産
名刺に掲載されている情報は、顧客情報として営業活動に活用できる、組織の大切な資産であることを忘れてはいけません。転職の際に「自分がもらったものだから」と顧客の名刺を気軽に持ち出したりすれば、守秘義務違反や個人情報保護法違反に抵触することにもなりかねません。名刺の保管や扱いには厳重な注意が必要です。
▼名刺情報の機密性などについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください
名刺は個人情報? 個人情報保護法における管理のポイントを解説
名刺は秘密情報? 個人情報保護法の対象になる名刺を処分する方法
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ビジネスで使用する名刺には、最低限掲載すべき必須事項があります。最も重要なのは、情報を正確に記載することです。正しい名刺情報は、そのまま営業活動に活用できる顧客情報データベースとなります。
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