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Sky株式会社

公開日2023.12.08更新日2023.12.21

「お聞きしたい」の使い方を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「お聞きしたい」の使い方を例文と併せて解説

「お聞きしたい」はビジネスシーンなどで、相手に質問をするときや、確認事項があるときに使われる敬語表現です。相手に質問をする場合、失礼な聞き方をしてしまったり、一方的に疑問点を投げ掛けたりすると、相手に不快な思いをさせてしまう可能性があるため注意が必要です。この記事では「お聞きしたい」の意味や使い方、例文、類語、言い換え表現などをご紹介します。「お聞きしたい」を使う際に覚えておきたい注意点についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

「お聞きしたい」の意味

「お聞きしたい」は、他者から情報などを聞き出したいときに使用する丁寧な表現です。「お○○したい」は相手に敬意を示すときに使われる敬語表現のため、「お聞きしたい」も敬語に含まれます。「お聞きしたい」は対面での会話で使われることはもちろん、ビジネスメールやビジネスチャットでも用いられます。

「お聞きしたい」を使う対象

「お聞きしたい」は敬語表現のため、主に上司や先輩、取引先の担当者などの目上の人に対して使われます。「お聞きしたい」を実際にメールなどで用いる際は、「~についてお聞きしたいです」「~についてお聞きしたいことがあります」のように記述します。

「お聞きしたい」を使う場面・使い方

「お聞きしたい」はビジネスシーンにおいて、主に次のような場面で使われます。

メール

「お聞きしたい」はビジネスメールにおいてもよく使われる敬語表現です。例えば、「先ほどいただいた資料について、お聞きしたいことがございます」と、ひと言添えてから質問したい内容の詳細を書くことで、相手に丁寧な印象を抱いてもらえます。

ヒアリング

商談などで行われるヒアリングにおいて、「お聞きしたい」は必須と言っても過言ではないほど高頻度で使われるフレーズです。相手の話を深掘りしたいときも「先ほどの〇〇様の~に関するお話について、詳しくお聞きしたいことがございます」などの言葉を添えることで、「唐突に質問を投げ掛けられた」と相手を焦らせることなく会話を進められます。

プレゼンテーション

相手のプレゼンテーションを聞き、質問する際にも「お聞きしたい」を使うことがあります。例えば、「先ほどのお話の中で2点ほどお聞きしたいことがあります」や「商品のメリットについてお聞きしたいことがあります」などと述べてから質問に入ることで、どの部分について言及しているのかが相手に伝わりやすくなります。また、「お聞きしたい」と述べることで、相手に「発表内容に対して興味を持っている」という意思も伝えられます。

「お聞きしたい」を使うときの注意点

ビジネスシーンで「お聞きしたい」を使用する際の注意点は、次のとおりです。

タイミングを見計らって使う

「お聞きしたい」を使って相手に質問するときは、タイミングに気をつけることが大切です。相手の話を遮って質問するのは失礼にあたりますので、相手が話し終わったタイミングや、話題が一段落ついたタイミングで「お聞きしたい」を使って質問します。ほかにも、相手が忙しそうなときには直接聞くのではなくメールを利用するなど、その場の状況に合わせて工夫することも重要です。

敬意を払う

「お聞きしたい」は敬語表現で目上の人に対して使用するので、質問するときは相手を尊重し敬意を払う姿勢も必要です。相手に多くの時間を取らせないよう、前もって聞きたい内容は整理しておき、簡潔に伝えるよう心掛けてください。また、相手から回答がもらえたら感謝の気持ちも忘れずに伝えることが大切です。

「お聞きしたい」を相手へ送るときの例文

ここでは「お聞きしたい」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

上司に質問する際のメール・例文

件名:□□社の案件について

本文:
〇〇さん

お疲れさまです。△△です。

現在、〇日にご提案予定の□□社様へお渡しする資料を作成しているのですが、いくつかお聞きしたい点がございます。

================

【確認事項】
①~~~~について
→事前にいただいた資料では、~~~~の記載がありましたが、~~~~の点にも課題があると考えております。

②~~~~について
→こちらは、「〇〇〇」のデータを参考に内容を変更してもよろしいでしょうか。

③~~~~について
→~~~~の内容をさらに詳しく記述したく、「△△△」の操作方法をご教示いただけますでしょうか。

================

お忙しいところ大変恐れ入りますが、上記の点をご確認いただけますと幸いです。
何とぞよろしくお願いいたします。

受け取った書類に対して質問する際のメール・例文

件名:「〇〇〇」の資料について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になります。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

「〇〇〇」の資料につきまして、早速お送りいただき誠にありがとうございます。
資料を拝見し、何点か詳しくお聞きしたい点がありましたので、ご確認いただけますでしょうか。

================

【確認事項】
①P.3 ~~~~について
→こちら、さらに過去のデータも拝見したく、20XX年ごろまでのデータも頂戴できますでしょうか。

②P.10 ~~~~について
→こちらは、~~~~を利用している場合、連携は可能でしょうか。

③P.26 ~~~~について
→弊社では、~~~~を行っているのですが、その場合にお勧めのオプションをご教示いただきたいです。

================

お手数をおかけしますが、上記の内容に関してご回答いただけますと幸いです。
引き続き、何とぞよろしくお願いいたします。

サービスについて問い合わせる際のメール・例文

件名:「〇〇〇」のサービス内容について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

突然のご連絡失礼いたします。
株式会社〇〇の△△△△と申します。

このたび貴社のWebサイトを拝見し、「〇〇〇」のサービス内容について詳しくお聞きしたいことがあり、ご連絡いたしました。

お忙しいところ恐れ入りますが、下記の内容について、ご回答いただけますと幸いです。

================

【確認事項】
①~~~~について
→弊社では、~~~~に「△△△」を利用しているのですが、~~~~との連携は可能でしょうか。

②~~~~について
→~~~~の面で効率化を図りたいのですが、~~~~の機能は活用できますでしょうか。

③P.26 ~~~~について
→金額について、お見積もりをいただけますでしょうか。

================

お手数をおかけしますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。

▼「突然のご連絡失礼いたします」について詳しくは、こちらの記事をご覧ください
「突然のご連絡失礼いたします」とは? ビジネスにおける使い方や注意点、例文を解説

「お聞きしたい」の返信方法

相手から「お聞きしたい」という言葉を掛けられたときは、相手の質問内容に耳を傾けることが大切です。質問に答える時間がない場合は、後で時間を取ったり、メールやチャットで質問内容を送ってもらうよう依頼したりするのがお勧めです。

「お聞きしたい」の類語、言い換え

「お聞きしたい」と同様の使い方ができる類語や言い換え表現は、次のとおりです。ビジネスシーンで用いる際に、ぜひご活用ください。

伺いたい

「お聞きしたい」と同様の意味で「伺いたい」を用いることがあります。「伺う」は「聞く」の謙譲語で、「お聞きしたい」のように、目上の人に対して質問したり、詳しく聞きたいことがあったりする場合に使われます。また、「伺いたい」は「お聞きしたい」よりもかしこまった印象になるため、より丁寧な表現を使いたい場面では「伺いたい」を使うのも有効です。

なお、「伺う」には「聞く」以外に「訪問する」という意味もあり、「訪問したい」という意味で「伺いたい」を用いることもあります。すべてのケースで「お聞きしたい」と同じ意味になるわけではないため、ご注意ください。

お尋ねしたい

相手に質問したいとき、「お聞きしたい」以外に「お尋ねしたい」も同様の意味で使用できます。「尋ねる」は「聞く」と同じ意味を持ち、「お尋ねしたい」と表すことで丁寧な表現になります。

お聞きしたく存じます

「お聞きしたく存じます」の「存じます」は「思います」の謙譲語です。「お聞きしたく存じます」と表現することで、相手に対してさらに深い敬意を示せます。

お聞きしたいことがございます

「お聞きしたいことがございます」を使うと、単に「お聞きしたいことがあります」と使うよりも丁寧な表現になります。初対面の相手やかなり目上の方とコミュニケーションを取る場合に使うなど、状況によって使い分けるのがお勧めです。

ご相談したい

「ご相談したい」も「お聞きしたい」と似たような使い方ができます。相手に聞きたいことや認識を擦り合わせたいことなどがある場合に「ご相談したい」を使うことで、相手に敬意を示すことができます。「自分は〇〇と考えているが、意見を聞きたい」と、相手の意見やアドバイスを聞きたい場面で使うのがお勧めです。

ご教示いただきたい

「ご教示」は「教え示す」という意味を持つ「教示」を丁寧に表現した言葉で、「ご教示いただきたい」は「教えてほしい」という意味の敬語表現です。この表現も「お聞きしたい」と同様の意味で使うことができます。相手の知見や、物事を進める手順などを聞きたい際に「ご教示いただきたいです」「ご教示いただきたく存じます」「ご教示いただけますでしょうか」といったように使います。

「お聞きしたい」の英語表現

「お聞きしたい」は、英語では次のような書き方で表せます。

I'd like to ask you something.
(お聞きしたいことがあります)

「I'd like to~」は「~したい」、「ask」は「聞く」「質問する」を意味します。「I'd like to ask you something.」で、「お聞きしたいことがあります」「質問したいことがあります」と表現できます。

I have a question about~
(~についてお聞きしたいことがあります)

「I have a question about~」で「~について質問があります」という意味になり、「お聞きしたいことがあります」と同様の使い方ができます。

まと

この記事では「お聞きしたい」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。「お聞きしたい」は相手に質問や確認をする上でよく使われるフレーズです。記事内でご紹介した注意点に気をつけながら、例文や言い換え表現をぜひご活用ください。