顧客管理や営業DX・業務効率化など、企業の営業活動やマーケティング活動に役立つ情報を随時掲載しています。

Sky株式会社

公開日2024.02.05

「心待ちにしております」の意味や類語表現を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「心待ちにしております」の意味や類語表現を例文と併せて解説

「心待ちにしております」は、ビジネスシーンをはじめとしたさまざまな場面で用いられる敬語表現で、相手に対して楽しみな気持ちや期待している気持ちを表現できます。ただし、使い方によっては相手にプレッシャーを与えかねないため、使うタイミングに気をつける必要があります。この記事では、「心待ちにしております」の意味や使い方、例文、類語表現などをご紹介します。

「心待ちにしております」の意味

「心待ち」は、「心の中で待ち望むこと」を意味しており、「楽しみに待っている」「待ち望んでいる」といった気持ちを表現できます。例えば、「〇〇様にお会いできる日を心待ちにしております」「福利厚生に〇〇が加わるのを心待ちにしております」などのように使い、物事に対して期待を膨らませながら待っていることを相手に伝えられます。

「心待ちにしております」を使う対象

「心待ちにしております」は、「している」の謙譲語である「しております」を用いた敬語表現です。そのため、主に上司や先輩などの目上の人や、取引先の相手に対して使います。ビジネスシーンにおいては、日常的なコミュニケーションから商談、ビジネスメール、面接などのさまざまな場面で使うことができ、プライベートにおいても年賀状などで用いられる使いやすいフレーズです。

「心待ちにしております」を使う場面・使い方

「心待ちにしております」は、次のような場面で用いられることが多いです。

取引先へ期待を伝えるとき

新商品や新サービスなどをリリースする取引先に対し、期待を示す表現として使用します。例えば、「貴社の新しいサービスを利用できることを、心待ちにしております」といった使い方ができます。

商談や打ち合わせの

主にビジネスメールの締めくくりとして、商談や打ち合わせの前に、相手に会えることを待ち望む気持ちを伝える際に使用します。例えば、「当日は、〇〇様にお会いできることを心待ちにしております」といった使い方ができます。

セミナーやイベントの

セミナーやイベントの開催前に、参加者の人たちと顔を合わせられることへの期待を示す際に使われます。例えば、「当日は、参加者の皆さまにお会いできることを心待ちにしております」といった使い方ができます。

長い間会っていなかった人に会うとき

産休や休職などで、長期にわたり職場を離れていた人と再会するときに使用します。例えば、「〇〇さんに会える日を心待ちにしております。どうか無理はなさらず、今後ともよろしくお願いいたします」といった使い方ができます。

「心待ちにしております」を使うときの注意点

「心待ちにしております」は、次の点に注意しながら使うことが大切です。

相手に圧をかけるような使い方は避ける

相手に対して「楽しみにしている」という気持ちを伝える表現ではあるものの、相手がこちらの期待に応えなければならない場面など、状況によっては使用することでプレッシャーを与えてしまう可能性があります。先述したとおり、新商品のリリース前や打ち合わせ前など、相手に対して前向きな期待感を示す場面で使うのがお勧めです。

心待ちにする背景を併せて述べる

「新製品を利用できることを心待ちにしております。特に、新しく追加された〇〇の機能が気になっております」や、「〇〇様にお会いできることを心待ちにしております。以前伺った〇〇に関するお話もできたら幸いです」といったように、「心待ちにしております」にプラスして、なぜ楽しみなのかがわかる具体的な背景も伝えることで、相手に好印象を与えることが期待できます。

「心待ちにしております」を相手に送るときの例文

ここでは「心待ちにしております」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

取引先で新商品がリリースする際の返信メール・例文

件名:Re:お打ち合わせのお礼【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

本日はお打ち合わせにて、新商品のご案内をいただき、誠にありがとうございました。
また、資料もご送付いただきお礼申し上げます。

弊社では現在〇〇の事業をさらに推進する方針であり、併せて△△の改善が課題として挙がっておりました。

今回ご紹介いただいた「〇〇〇」では、課題の解決に加え事業推進に大きく役立つのではないかと思っております。
「〇〇〇」を活用できる日を、心待ちにしております。

今後とも、何とぞよろしくお願いいたします。

商談の日程確定時のメール・例文

件名:お打ち合わせについて【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

お忙しい中、日程をご調整いただき誠にありがとうございます。
それでは、下記の日程でお打ち合わせのお時間を頂戴できればと存じます。

=================

日時:
〇月〇日(〇)〇時~〇時
※30分~1時間ほどを予定しております。

場所:
貴社オフィスにて(〇〇ビル 〇階)

=================

当日、弊社からは〇〇、私(△△)の2名が参加いたします。
ご不明点や、事前に必要な資料などがございましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

〇〇様にお会いできることを、心待ちにしております。
お打ち合わせの中では、貴社の現在のご状況や、今後のビジョンなどを詳しくお伺いできればと存じます。

引き続き、よろしくお願いいたします。

セミナーのリマインドメール・例文

件名:〇〇セミナーの前日となりました【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
ご参加者各位

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

このたびは、弊社主催の「〇〇セミナー」にお申し込みいただき誠にありがとうございます。
セミナー開催日の前日となりましたので、改めて当日のご案内をいたします。

=================

「〇〇セミナー」
開催日時:〇月〇日(〇)〇時~〇時
会場:〇〇ビル 〇階 〇〇ホール
住所:東京都〇〇区~~~~

会場までのアクセス:
JR各線 〇〇駅〇〇口から徒歩〇分
東京メトロ〇〇線 〇〇駅〇〇口から徒歩〇分

▼会場の地図はこちら
https://~~~~

▼セミナーの詳細情報はこちら
https://~~~~

=================

参加キャンセルをご希望の方は、下記のキャンセルフォームよりご連絡をお願い申し上げます。
▼参加キャンセルフォーム
https://~~~~

当日は、皆さまにお会いできることを心待ちにしております。
有意義な時間となるよう、弊社一同尽力いたしますので、
何とぞよろしくお願いいたします。

復職する人への返信メール・例文

件名:Re:復職のごあいさつ

本文:
〇〇さん

お疲れさまです。〇〇です。
体調が良くなったようで、安心いたしました。
また、職場復帰されるとのことを大変うれしく感じております。

私にできることがあれば、ぜひサポートできればと思いますので、
お気軽にご相談いただけますと幸いです。

オフィスにて、〇〇さんにお会いできることを心待ちにしております。
体調にはどうかお気をつけて、引き続きよろしくお願いいたします。

「心待ちにしております」の類語表現

「心待ちにしております」と同様に使える類語表現は、次のとおりです。

心待ちにしています

「心待ちにしています」は、「心待ちにしております」と同様の意味で使用できますが、後者は「しています」を「しております」と謙譲語にしているため、より丁寧な表現になります。そのため、目上の人に対しては「しております」、同僚や部下に対しては「しています」といったように、相手によって使い分けることがお勧めです。

待ち遠しいです

「待ち遠しい」は、「何かを楽しみにしていて、その到来を心から望んでいる状態」を意味します。商談などで取引先の担当者と会うときや、長い間会っていなかった人に会うときなど、先の物事に対して期待を膨らませている状態を表す際に使えるため、「心待ちにしております」と同様の使い方ができます。

楽しみにしております

「楽しみ」は「楽しいこととして期待すること」を意味します。また、「楽しみにしております」は、「楽しみにしています」を謙譲語にした敬語表現です。「心待ち」も「楽しみ」もどちらも物事に対して期待する気持ちを表す際に使われるフレーズのため、「心待ちにしております」の言い換えとして「楽しみにしております」を使うことができます。

お待ちしております

「お待ちしております」は「心待ちにしております」と似たような使い方ができますが、「ご来訪をお待ちしております」「ご連絡をお待ちしております」のように、相手からのアクションを待ち望む際に使われる表現です。どちらも丁寧な表現で、意味合いに大きな違いはないものの、「お待ちしております」は使用できるシーンが限られているため、状況に合わせて使い分けることが大切です。

「心待ちにしております」の英語表現

「心待ちにしております」は、英語では次のような書き方で表せます。

I look forward to meeting everybody.
(皆さまにお会いできることを心待ちにしております)

「I look forward to」は、「~を楽しみにしています」という意味で、「I look forward to meeting everybody.」で、「みんなに会えることを楽しみにしています」という意味になります。「I look forward to」を「I’m looking forward to」と表すこともありますが、後者はカジュアルな響きになるため、かしこまった場面では「I look forward to」を使うのがお勧めです。

I greatly anticipate your attendance.
(ご来場を心待ちにしております)

「I greatly anticipate」は「~を非常に楽しみにしている」、「attendance」は「出席、来場」を意味します。「I greatly anticipate your attendance.」で、「あなたの来場を非常に楽しみにしています」という意味になり、「心待ちにしております」の言い換えとして用いることができます。

まと

この記事では、「心待ちにしております」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。「心待ちにしております」は、商談や打ち合わせ前の楽しみな気持ちを伝える以外にも、新商品のリリース前やセミナー前、長い間会っていなかった人に再会する前など、ビジネスシーンを中心にさまざまな場面で用いられます。相手や状況に合わせて、記事内でご紹介した例文や類語表現などをぜひご活用ください。