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Sky株式会社

公開日2024.03.01

「早速のご返信ありがとうございます」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「早速のご返信ありがとうございます」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

「早速のご返信ありがとうございます」は、ビジネスメールやビジネスチャットなどで、相手がすぐに返信をしてくれたことに対して感謝を示すときに用いられる敬語表現です。「早速の」と一口に言っても、どのくらいの時間が「早速」に含まれるのか、悩む方もいるのではないでしょうか。この記事では、「早速のご返信ありがとうございます」の意味や、相手に対して失礼にならない適切な使い方、例文、言い換え表現などをご紹介します。

「早速のご返信ありがとうございます」の意味

「早速のご返信ありがとうございます」は、主にビジネスメールやビジネスチャットで用いられるフレーズで、メールやメッセージを送った相手がすぐに返信をしてくれたことに対してお礼の気持ちを述べるときに使用します。

基本的に、ビジネスメールでは返信が滞ることで業務や取引の進行に支障が出ることがあります。そのため、できるだけ早く返信することは相手に好印象を与えます。時間がかからずに相手から返信が届いた際に「早速のご返信ありがとうございます」と伝えることで、忙しいなかすぐに返信してくれた相手を気遣うことができます。

なお「早速」と感じる範囲は人によって異なります。10分~数時間以内など「早速の」が使える具体的な時間の範囲は決まっていません。自分が「早い」と感じたときに「早速の」を用いれば問題ありません。

「早速のご返信ありがとうございます」を使う対象

「早速のご返信ありがとうございます」は、「返信」を丁寧に表した「ご返信」が含まれる敬語表現のため、主に上司や先輩、取引先などの目上の人に使われるフレーズです。しかし、堅い印象を与えすぎる表現ではないため、同僚や部下などにも使えます。ほかにも、カスタマーサポートなどの問い合わせ窓口にメールを送った際にすぐに返信が届いた場合も、「早速のご返信ありがとうございます」と感謝の気持ちを示すことができます。

「早速のご返信ありがとうございます」はビジネスシーンでは幅広く用いられる表現のため、顧客とのメールのやりとりが多い場合や、社内で頻繁にチャットのやりとりをする場合は、ぜひ覚えておきたいフレーズともいえます。

「早速のご返信ありがとうございます」を使う場面・使い方

「早速のご返信ありがとうございます」は、先述のとおり相手がすぐにメールを返信してくれた際に使われる表現です。相手からの返信では、「いただいた資料を拝受しました。社内で確認いたします」や「お打ち合わせの日程ですが、〇日はいかがでしょうか」など、さまざまな内容が考えられますが、「早速のご返信ありがとうございます」は相手からのメールの内容に関係なく、すぐに返信がもらえたこと自体に感謝を示す意味で使用できます。

こちらが依頼したことに対して、相手から対応した旨の返信を受け取った場合は、「早速のご返信ありがとうございます」以外にも、「早速のご対応ありがとうございます」が使用できます。どちらもビジネスシーンにおいて頻繁に使われるフレーズなので、ぜひ併せてご活用ください。

「早速のご返信ありがとうございます」を使うときの注意点

「早速のご返信ありがとうございます」は、特に「返信が早い」と感じたとき以外でも、相手への礼儀として使うことが多いフレーズです。しかし、3日後や1週間後など、明らかに返信が遅れていた場合に使うと、かえって嫌みとして捉えられてしまう可能性があるため注意が必要です。

先述のとおり「早速の」といえる時間の範囲は個人の感覚によりますが、「返信に時間がかかっている」と感じた場合には、「早速の」は使わずに「ご返信いただきありがとうございます」と返信に対するお礼にとどめるのがお勧めです。また多忙だったなど、相手にも事情があり、やむを得ず返信が遅れたということも考えられます。このとき「お忙しいなか」「ご多忙のところ」などのクッション言葉を添えることで、返信が遅れた相手を気遣う姿勢が示せます。

「早速のご返信ありがとうございます」を相手に送るときの例文

ここでは「早速のご返信ありがとうございます」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

日程を確定する際のメール・例文

件名:お打ち合わせの日程について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

早速のご返信ありがとうございます。
それでは下記の日時でお打ち合わせのお時間を頂戴できればと存じます。

=============

■日時
〇月〇日(〇)〇時~〇時

■場所
貴社オフィス

=============

当日は、弊社より〇〇と私△△が参加いたします。
〇〇様とお会いできることを、心待ちにしております。

お打ち合わせ前に、ご不明点や気になる点がございましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

問い合わせへの返信を受け取った際のメール・例文

件名:「〇〇〇」についてのお問い合わせ【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

早速のご返信ありがとうございます。
また、サービス資料もご送付いただき、貴社サービスへの理解が大変深まりました。
お忙しいなかご対応いただき、心よりお礼申し上げます。

いただいた内容を基に、社内にて導入を検討いたします。
引き続き、よろしくお願いいたします。

連絡事項を確認してもらった際のメール・例文

件名:「〇〇〇」メンテナンスに関するご連絡【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

早速のご返信ありがとうございます。
メンテナンス期間中、〇〇様にはご不便をお掛けすることもあるかと存じますが、何とぞご容赦いただけますと幸いです。

そのほかにも、ご不明点やご要望などがございましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

相手が書類を送付してくれた際のメール・例文

件名:「〇〇〇」ご請求書の送付について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

お忙しいなか、早速のご返信ありがとうございます。
確かに、ご請求書を拝受しました。
期日までにお支払い手続きを進めてまいります。

今後も貴社にご依頼する機会があるかと存じますので、ぜひお力添えいただけますと幸いでございます。
このたびは誠にありがとうございました。

「早速のご返信ありがとうございます」の言い換え表現

「早速のご返信ありがとうございます」と同様に使える類語や言い換え表現は、次のとおりです。

迅速なご返信ありがとうございます

「迅速」は、「物事の進行が極めて速いさま」「速やか」という意味の言葉で、「早速」の言い換え表現として使用できます。ビジネスシーンでは、「早速の」の代わりに「迅速な」を使うケースも多いため、「迅速なご返信ありがとうございます」と言い換えることも可能です。先述した「早速のご対応」の言い換えとして「迅速なご対応」を用いられることも多いので、「早速」と「迅速」はセットで覚えておくとよいでしょう。

早速のご返信恐れ入ります

「恐れ入ります」は「申し訳ない」という気持ちを丁寧に表す際に使われる敬語表現です。「恐れ入ります」は、「申し訳ない」という気持ちをそのままに、おわびの表現の中で使われることもありますが、謙遜する気持ちを持ちながら相手に感謝を示す際にも多く用いられるフレーズです。「早速のご返信恐れ入ります」とすることで「相手が忙しいなか、自分のためにすぐに返信してくれて申し訳ない」という気持ちを表現できます。

早速のご返信をいただきありがとうございます

「早速のご返信をいただきありがとうございます」は、「~してくれて」の謙譲語である「~していただき」を組み合わせたフレーズです。意味は「早速のご返信ありがとうございます」と同じ敬語表現なので、基本的にどちらの表現を用いても相手には失礼にあたりません。しかし、謙譲語が加わることにより「早速のご返信ありがとうございます」よりもかしこまったニュアンスになるため、目上の人や取引先への連絡など、より丁寧な言葉遣いをしたいときに使用するのがお勧めです。

早速のご返信をいただき感謝申し上げます

「早速のご返信をいただき感謝申し上げます」は、「~してくれて」の謙譲語である「~していただき」に「言う」の謙譲語である「申し上げる」を組み合わせたフレーズです。「早速のご返信ありがとうございます」や「早速のご返信をいただきありがとうございます」と意味の違いはないものの、前者2つのフレーズよりもさらにかしこまった表現になります。自身よりもかなり目上の相手とのコミュニケーションの場合や、フォーマルなやりとりの際は、「早速のご返信をいただき感謝申し上げます」を用いるのがお勧めです。

「早速のご返信ありがとうございます」の英語表現

「早速のご返信ありがとうございます」は、英語では次のような書き方で表せます。

Thank you for your prompt reply.
(早速のご返信ありがとうございます)

「Thank you for」は「~してくれてありがとう」、「prompt」は「素早い、即座の」を意味します。「Thank you for your prompt reply.」で「すぐに返信してくれてありがとう」という意味になり、「早速のご返信ありがとうございます」と同様の使い方ができます。

Thank you for your prompt response.
(早速のご返信ありがとうございます)

「reply」を「response」に言い換えたフレーズです。「reply」も「response」も「返信」という意味で使うことができる単語のため、「Thank you for your prompt response.」のかたちで用いるのもお勧めです。

まと

この記事では、「早速のご返信ありがとうございます」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。「早速のご返信ありがとうございます」は、相手が忙しいなか返信してくれたことに対して、相手を気遣う気持ちや感謝の気持ちを示す表現のため、ビジネスメールやビジネスチャットで相手からの返信が早かった場合は、積極的に使うことをお勧めします。記事内でご紹介した例文や言い換え表現を、ぜひご活用ください。