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Sky株式会社

公開日2024.03.01

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、今後も相手とやりとりを続けたい場合や、これからも協力関係を築きたい場合に用いられるフレーズで、ビジネスシーンをはじめとしたさまざまな場面で使用できます。ビジネスメールの結びの言葉としても頻繁に使われるため、あらゆるメールの中で何気なくこのフレーズを使っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の意味や、相手に対して失礼にならない適切な使い方、例文、言い換え表現などをご紹介します。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の意味

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、相手との関係をこれからも継続していくことを願う際に用いられる敬語表現で、取引先との打ち合わせの後やプレゼンテーションの締めくくり、親しい人へのあいさつなど、ビジネスやプライベートを問わずさまざまな場面で使用できます。このフレーズを用いることで、相手とのやりとりを継続させたい、これからも良好な関係を維持したい、という意思を相手に伝えられます。

「何卒」は、代名詞の「なに」、格助詞の「と」、係助詞の「ぞ」からなる副詞で、「どうか」「ぜひとも」といった強く願うニュアンスを持ちます。「何卒」を組み合わせることで、後に続く「よろしくお願いいたします」を強調する表現ができます。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使う対象

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、上司や先輩などの目上の人や、取引先などに対して用いられます。部下や後輩、親しい人に対して使っても間違いではありませんが、堅い印象を与えてしまうこともあるため、「今後ともよろしくお願いします」「これからもよろしくお願いします」といったようなカジュアルな表現を用いるのがお勧めです。

上司や先輩など、日頃から指導してくれている人に対して「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使う際は、「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」と言い換えることもできます。このフレーズは、相手に敬意を示しながら「今後も自分に対して厳しく指導し、成長へ導いてほしい」という気持ちを伝えられます。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使う場面・使い方

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、ビジネスメールやビジネスチャット、口頭でのコミュニケーションを問わずさまざまな場面で使用できます。

あいさつで使う

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、打ち合わせの帰り際や、営業のあいさつ回り、プレゼンテーションや上司、先輩へのお礼を述べた後の締めくくりなど、幅広い場面でのあいさつに活用できます。「本日はお時間をいただきありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします」「いつもサポートいただきありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願いいたします」などの使い方をすることで、相手への感謝とともに、今後も良好な関係を望む気持ちを伝えられます。

ビジネスメールの結びの言葉として使う

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、ビジネスメールやビジネスチャットでの書き言葉としても使用できます。取引先など今後もやりとりを続ける相手に対して送るメールの締めくくりとして使うことで、これからも関係を維持したいという気持ちを示すことができます。取引先とのメールのやりとりにおいて、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は頻繁に使われるフレーズのため、ぜひご活用ください。ビジネスメールでの使用例は、後ほど例文とともに詳しくご紹介します。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使うときの注意点

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使うときの注意点は、次のとおりです。

やりとりが続く相手に使う

「今後とも」を使うことで、相手とこの先も関係が続くことを示唆する言い回しになります。そのため、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使用する際は、継続してやりとりを続けている取引先など、今後もコミュニケーションを取る相手に対してのみ使います。一度きりの取引など、今後やりとりを継続する予定のない相手に対しては、「このたびはありがとうございました」などの言葉にとどめます。

定型文として使わない

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、ビジネスメールやビジネスチャットにおいて締めくくりの言葉として使いやすいフレーズです。しかし、メールの内容にかかわらず、定型文のようにすべての文面の締めくくりに使用しないよう注意が必要です。例えば、謝罪のメールで「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を使うと、相手に「反省していないのではないか」と思われてしまう可能性があります。謝罪のメールを送る際は、「このたびは誠に申し訳ございませんでした」「重ねておわび申し上げます」など、謝罪の言葉で締めくくることが大切です。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を相手に送るときの例文

ここでは「今後とも何卒よろしくお願いいたします」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

打ち合わせのお礼をする際のメール・例文

件名:お打ち合わせのお礼【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

先ほどは、お忙しい中お打ち合わせのお時間をいただき、誠にありがとうございました。
貴社の新事業や今後のビジョン、課題点などを詳しくお教えいただき、心より感謝申し上げます。
伺ったお話を基に、貴社に最適なご提案ができればと存じます。

本日使用した資料につきましては、添付にてご送付しておりますので、
ご不明点や気になる点などがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

また、〇〇様も休日は〇〇をされているとのことで、共通の趣味があり大変うれしく思います。
ご都合が合えば、ぜひご一緒できれば幸いです。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

日程調整をする際のメール・例文

件名:「〇〇〇」のお打ち合わせについて【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

このたびは、「〇〇〇」に関するお問い合わせをいただき誠にありがとうございます。

「〇〇〇」のサービス内容や、期間限定で実施しているお得なキャンペーンについて
詳しくご説明できればと思い、ご連絡いたしました。
つきましては、下記の日程の中から30分~1時間ほど、面談のお時間をいただけますでしょうか。

================

〇月〇日(〇)〇時~〇時
〇月〇日(〇)〇時~〇時
〇月〇日(〇)〇時~〇時

================

上記の日程が難しい場合、〇〇様のご都合のよろしい日程をいくつかお教えいただけますと幸いです。

ほかにもご不明点や気になる点などがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

進捗確認をする際のメール・例文

件名:「〇〇〇」の進捗状況のご確認【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 ◯◯様

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の△△△△でございます。

現在、制作をお願いしております「〇〇〇」につきまして、
進捗状況はいかがでしょうか。

〇月〇日が期日のため、念のためご連絡いたしました。
万が一、入れ違いですでにご連絡いただいておりましたら申し訳ございません。

制作にあたりご不明点や必要な資料などがございましたら、
お気軽にご連絡いただけますと幸いです。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

上司にお礼を伝える際のメール・例文

件名:A社のご提案資料について

本文:
◯◯さん

お疲れさまです。△△です。

お忙しい中、資料をご確認いただきありがとうございました。
提案内容につきましては、おっしゃるとおりB案で進められればと思います。

また、そのほかの箇所に関しても、詳しくアドバイスをいただき大変参考になりました。
参考資料もご共有いただき恐れ入ります。
いただいたアドバイスや修正点を基に、再度資料を作成いたします。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の言い換え表現

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」と同様に使える類語や言い換え表現は、次のとおりです。

引き続き

「今後とも」の言い換えとして「引き続き」を使用することもできます。「引き続き何卒よろしくお願いいたします」も、これからも継続して相手との良好な関係や、長期的なやりとりを望む意思を伝えられるため、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の言い換え表現としてお勧めです。

今後ともお力添えのほど

「お力添え」は、「他人の仕事を手助けすること」を意味する「力添え」を丁寧に表した言葉です。「お力添え」に「~のほど」を組み合わせることで断定の表現を避け、柔らかい言い回しができます。「今後ともお力添えのほどよろしくお願いいたします」は、「これからも相手からのサポートを受けたい」「これからも協力関係を続けたい」という気持ちを示すことができ、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の言い換えとしても使用できます。

今後とも一層のご厚情を賜りますよう

「今後とも一層のご厚情を賜りますようよろしくお願いいたします」は、「心からの深い思いやりの気持ち」を意味する「厚情」を丁寧に表した「ご厚情」に、「もらう」の謙譲語である「賜る」を組み合わせたフレーズです。先述の「今後ともお力添えのほどよろしくお願いいたします」と同様に、相手に対してこれからも協力してほしいという気持ちを示す際に使われる言葉ですが、「今後とも一層のご厚情を賜りますようよろしくお願いいたします」の方がかしこまった印象を与えます。目上の人や取引先への連絡では、「今後とも一層のご厚情を賜りますようよろしくお願いいたします」を使うのもお勧めです。

今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう

「今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようよろしくお願いいたします」は、「ひいきにする」「目をかける」といった意味の「お引き立て」と、謙譲語の「賜る」を組み合わせたフレーズです。「今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようよろしくお願いいたします」は、「これからもひいきにしてほしい」「これからも良好な関係を続けてほしい」という気持ちを示せるため、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の言い換え表現として使用できます。先述の「今後とも一層のご厚情を賜りますようよろしくお願いいたします」と同様にかしこまった表現のため、目上の人や取引先に対して使うのがお勧めです。

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の英語表現

「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、英語では次のような書き方で表せます。

Thank you for your continued support.
(今後とも何卒よろしくお願いいたします)

「Thank you for」は「~してくれてありがとう」、「continued」は「継続する」、「support」は「サポート、支援」を意味します。「Thank you for your continued support.」で「継続したサポートをありがとうございます」という意味になり、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」のように、相手に対して協力関係の維持を願う気持ちを伝えられます。

I look forward to working with you.
(今後とも何卒よろしくお願いいたします)

「I look forward to」は「~を楽しみにしています」を意味します。「I look forward to working with you.」で「あなたと仕事ができることを楽しみにしています」という意味になり、今後も一緒に仕事ができることを願う気持ちを示せます。「I look forward to~」は「I'm looking forward to~」と言い換えることもできますが、後者はカジュアルな印象を与えるため、目上の人を相手に話すときやかしこまった場では「I look forward to~」を使うのがお勧めです。

まと

この記事では、「今後とも何卒よろしくお願いいたします」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。「今後とも何卒よろしくお願いいたします」は、相手との関係を継続し、これからも協力を頼みたいときに使えるフレーズで、ビジネスシーンをはじめとしたさまざまな場面で用いられます。記事内でご紹介したように、今後もやりとりを続ける相手にのみ使用し、謝罪の場では使わないようにするなど、注意点を押さえた上で例文や言い換え表現をご活用ください。