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Sky株式会社

公開日2024.03.22

「確かに拝受いたしました」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「確かに拝受いたしました」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

「確かに拝受いたしました」は、主にビジネスシーンで用いられる表現で、相手から書類や依頼事項などが送られてきた際に、間違いなく受け取ったことを伝えるために使用します。「確かに拝受いたしました」は、謙譲語を用いた敬語表現のため、目上の人や取引先には問題なく使用できるものの、同僚や部下に対して使うと堅い印象を与えかねないため、言い換え表現も併せて覚えておくことをお勧めします。この記事では、意味や使い方、例文、言い換え表現などをご紹介します。

「確かに拝受いたしました」の意味

「確かに拝受いたしました」は、「受け取る」の謙譲語である「拝受」と、「する」の謙譲語である「いたす」を組み合わせた敬語表現で、主にビジネスシーンで用いられます。「確かに拝受いたしました」を使うことで、相手から送られてきた書類や資料、依頼内容などを「確かに受け取りました」と、受け取った旨を相手に明確に伝えることができます。

ビジネスシーンのなかでは、書類の送付漏れや伝達ミスなどが発生することもあります。また、相手がメールを送ったつもりでも、メーラーなどのエラーにより自分の元へ届いていないというケースも起こりえます。そうしたトラブルによる業務への影響を減らすため、必要な書類や依頼事項などを相手が送付したことや、自分が受け取ったことを証明する際に「確かに拝受いたしました」は使われます。

「確かに拝受いたしました」を使う対象

「確かに拝受いたしました」は敬語表現のため、主に上司や先輩などの目上の人や、取引先に対して使います。謙譲語を用いた丁寧な表現のため、かしこまった場面でも使いやすく、ビジネスメールやビジネスチャットで相手から書類などを送付してもらった際、問題なく受け取った旨を伝えるときに使用されます。なお、ビジネスシーンで主に使われる表現のため、プライベートな場面では使用されません。

「確かに拝受いたしました」を使う場面・使い方

「確かに拝受いたしました」は先述のとおり、主にビジネスシーンにおいて、相手から送られてきた書類や依頼事項に対して、確かに受け取ったことを伝える際に使われます。

「確かに拝受いたしました」は、ひとまず受領報告を行うときと、内容まで目を通し、間違いがなかったためそのまま受け取るときの、どちらの場面でも使用できます。前者の場合、例えば相手から見積書がメールで送られてきた際に「確かに拝受いたしました。これから社内で内容を確認し、検討いたします」と受領報告を行うことで、無事に見積書を受け取ったことを相手に伝えられます。送付物の内容をすぐに確認できない場合でも「確かに拝受いたしました」と送るよう心掛けることで、相手に安心感を与えられます。

「確かに拝受いたしました」を使うときの注意点

「確かに拝受いたしました」を使うときの注意点は、次のとおりです。

今後のアクションも併せて伝える

相手からの送付物を受け取った際は、受領報告と併せて今後のアクションも伝えておくと丁寧な印象を与えられます。例えば、「〇〇の資料を確かに拝受いたしました。こちらは、〇月〇日(〇)までに確認し、ご連絡いたします」「〇〇の修正事項につきまして、確かに拝受いたしました。こちらは今週中をめどに対応いたします」など、期限を設定して今後のアクションを述べることで、相手もスケジュールを立てやすくなります。

対応しない物事には使わない

「確かに拝受いたしました」には、受け取った旨を伝えるだけでなく、送られてきた書類や依頼事項に対して「確認します」「対応します」といったニュアンスも含んでいます。そのため、相手から参考のために送られた資料や、こちらが依頼していないものの相手からの営業目的で送られた資料など、自分がアクションを起こさなくても問題のない送付物に関しては、「ご送付いただきありがとうございます」にとどめておきます。

目上の人や取引先以外には使わない

「確かに拝受いたしました」は謙譲語を含む敬語表現のため、自分がへりくだる姿勢を示すことができます。そのため、目上の人や取引先に使用できますが、同僚や部下などに使うと、堅すぎる印象を与えてしまう可能性があります。部下や同僚から送られてきた書類や依頼事項に対して、受け取ったことを伝える際には「確かに受け取りました」「送ってくれてありがとうございます」などカジュアルな表現にすることで、自然に使用することができます。

「確かに拝受いたしました」を相手に送るときの例文

ここでは「確かに拝受いたしました」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

修正依頼を受けた際のメール・例文

件名:「〇〇〇」資料の修正事項について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

「〇〇〇」資料につきまして、早速ご確認いただき、誠にありがとうございます。
また、修正箇所に関しましても確かに拝受いたしました。

修正につきましては、〇月〇日(〇)までに対応いたします。
修正が完了次第、改めてご連絡いたします。

引き続きよろしくお願いいたします。

▼「引き続きよろしくお願いいたします」について詳しくは、こちらの記事をご覧ください
「引き続きよろしくお願いいたします」の使い方を例文と併せて解説

書類を送付してもらった際のメール・例文

件名:「〇〇〇」のお見積書について【株式会社〇〇・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

先日作成をお願いいたしました「〇〇〇」のお見積書につきまして、
確かに拝受いたしました。

こちらのお見積書につきまして、
社内で検討したところ、承諾が得られたため、
ぜひ導入を進められればと存じます。

併せて、本メールに発注書を添付しておりますので、内容に誤りがないか、
ご確認いただけますと幸いです。

発注書の内容にご不明点や気になる点がございました場合は、お気軽にご連絡くださいませ。
引き続きよろしくお願いいたします。

▼見積書のお礼メールについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください
見積書のお礼メールは必要? 例文や注意点を詳しく解説

納品物を受け取った際のメール・例文

件名:「〇〇〇」の納品データついて【株式会社〇〇・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

このたびは、急なご依頼だったにもかかわらず、
「〇〇〇」の資料を作成いただき、誠にありがとうございます。
納品データを確かに拝受いたしました。

なお、本件のご請求書につきましても、お手すきの際にご送付いただけますと幸いです。
弊社では〇日を締め日としておりますので、〇月〇日(〇)までにご対応いただきますようお願い申し上げます。

お忙しいところ恐れ入りますが、何とぞよろしくお願いいたします。

「確かに拝受いたしました」の言い換え表現

「確かに拝受いたしました」と同様に使える類語や言い換え表現は、次のとおりです。

確かに受領いたしました

「受領」は「金銭や物品、サービスなどを受け取ること」を意味する言葉で、「拝受」と同様の使い方ができます。「拝受いたしました」と同じく、謙譲語を用いた敬語表現のため、目上の人や取引先からの送付物を受け取った際に、「確かに受領いたしました」を使用できます。なお、「拝受」とは異なり、「受領」自体は謙譲語ではないため、同僚や部下に対して送付物を受け取ったことを伝える際に「確かに受領しました」とカジュアルに表現することもできます。

頂戴いたしました

「頂戴いたしました」は、「もらう」を意味する謙譲語の「頂戴」と、「する」の謙譲語である「いたします」を組み合わせたフレーズです。「頂戴いたしました」も、目上の人や取引先から送付物を受け取った際に使用でき、「確かに拝受いたしました」と同様の使い方ができます。

なお、「頂戴」は物品に限らず、言葉や時間に対しても用いられ、「温かいお言葉を頂戴いたしました」「たくさんのお時間を頂戴いたしました」といった使い方ができます。

お受けいたしました

「お受けいたしました」は、「引き受ける」「承諾する」というニュアンスを持つフレーズです。例えば、相手から修正依頼の内容が送られてきた場合に、「修正のご依頼を確かにお受けいたしました。〇月〇日(〇)までに対応いたします」などの使い方ができます。ビジネスシーンにおいては、主に相手からの依頼や提案を引き受けるときに使われるフレーズのため、物品を受け取ったときは、先述した「受領いたしました」や「頂戴いたしました」などを使用します。

「確かに拝受いたしました」の英語表現

「確かに拝受いたしました」は、英語では次のような書き方で表せます。

I definitely received it.
(確かに拝受いたしました)

「definitely」は「間違いなく」「確かに」、「receive」は「受け取る」を意味します。そのため、「I definitely received it.」で、「確かに拝受いたしました」と同様の使い方ができます。

Your document has been received loud and clear.
(あなたの書類を確かに拝受いたしました)

「loud and clear」は「はっきりと」「明瞭に」を意味します。「Your document has been received loud and clear.」で、「あなたの書類をはっきりと受け取りました」という意味になり、「確かに拝受いたしました」と同様の使い方ができます。

まと

この記事では、「確かに拝受いたしました」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。送付漏れや伝達ミスを防ぐために、ビジネスシーンにおいては送付物を受け取ったことを相手に明確に伝えることが大切です。受け取った旨を連絡する際は、同時に今後のアクションも併せて伝えるなど、記事内でご紹介したポイントをぜひご活用ください。