名刺には表面と裏面があります。表面にはその人の基本的な情報が記載されていることが多いですが、裏面には何を記載するのがよいのでしょうか。実は名刺は、裏面に記載する情報も重要です。裏面を効果的に活用できれば、商談をはじめとする顧客とのビジネスを円滑に進められるかもしれません。この記事では、名刺の裏面をどのように活用すべきかについて解説します。
ビジネスにおける名刺の役割
日本のビジネスシーンにおいて、名刺は重要な役割を持つ営業ツールです。多くの場合、名刺は初めて会ったビジネス上の相手と交換するもので、そこには名刺の所有者の基本的な情報が記載されています。つまり、名刺を交換することは「私はこういう者です」とお互いに名乗り合うことであり、あいさつや自己紹介を包含する重要な行為といえます。
また、相手との会話のきっかけとして活用できることも、名刺の大切な役割です。例えば、名刺に出身地や趣味・特技などが記載されていれば、それに触れることで話が広がり、商談前の良いアイスブレークになることもあります。このように、名刺は単なる紙ではなく、自己紹介、あいさつ、話のきっかけなど多くの役割を持つ、ビジネスに欠かせないツールです。
名刺の表面と裏面の使い分け
名刺には、表面と裏面があります。表面を活用するのは当然ですが、裏面まで上手に活用できている方は、意外と多くはないのではないでしょうか。ここでは、表面と裏面の使い分け方についてご紹介します。
名刺の表面には基本的な情報を記載する
名刺交換した際、表面は相手が最初に見る部分のため、自分自身の基本的な情報を記載するのが一般的です。そのため、自分の名前や会社名はもちろん、会社の住所、部署名、肩書き、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどの基本情報を記載します。ただし、文字ばかりだと見づらく、特徴も出しづらいこともあり、相手の印象に残りにくい名刺になりかねません。そのため、例えば会社のロゴマークやキャラクターなどを載せておくのも一つの手です。うまくいけば、「このロゴマーク、おもしろいですね」「すごくかわいいキャラクターですね」といったコミュニケーションが生まれ、相手に自分の名刺を印象付けることができるかもしれません。
名刺の裏面は目的に合う情報を記載する
名刺の裏面には、目的に合う情報を記載することが重要です。例えば、自社を認知してもらうことが目的であれば、裏面には会社の事業内容、商品・サービスを紹介しているWebサイトのURLやQRコードなどを記載するのが有効です。また、担当者自身のパーソナルな部分を理解してもらい、相手との関係を深めることが目的であれば、自分の写真または似顔絵、出身、趣味・特技、保有している資格などを記載することで、より自分に興味を持ってもらえるかもしれません。このように、目的に合わせて名刺の裏面に記載する情報を考えることが大切です。
記載する情報は会話のきっかけになるように工夫する
名刺の裏面に情報を記載する際は、なるべく会話のきっかけになるように工夫するのがポイントです。例えば、自分の趣味がマラソンだった場合に、ただ「趣味:マラソン」とだけ書くのではなく、「趣味:マラソン(サブ3達成しました!)」などと具体的な内容も併せて記載します。それにより、もし相手がマラソン好きなら「私もマラソンが趣味ですが、サブ3はすごいですね」と盛り上がりますし、知らなかったとしても「サブ3って何ですか?」と会話のきっかけが生まれる可能性があります。
名刺の裏面の活用方法
前項で、名刺の裏面には目的に合わせた情報を記載するべきと解説しましたが、具体的にはどのようなことを書けばいいのでしょうか。ここでは、名刺の裏面の活用方法について解説します。
顔を覚えてもらう:顔写真や似顔絵を入れる
相手に自分の顔を覚えてもらうために、名刺の裏面に顔写真や似顔絵を入れるのも得策です。顔写真は、顧客が後日名刺の整理をしているときなどに、自分のことを思い出してもらうのに役立ちます。一度しか会っていない人のことを、名前や会社名だけを見て思い出すのは簡単ではありません。しかし、顔写真を載せておけば「このあいだ会った◯◯さんだ」と思い出してもらいやすく、そこから商談や取引につながる可能性もあります。また、顔写真ではなく似顔絵を使うのも効果的です。似顔絵はイラストのタッチによって自分のイメージをアピールすることができます。そのため、例えば親しみやすさを出した似顔絵にすることで、相手が思い出したとき、自分に相談したくなるかもしれません。このように、名刺の裏面に顔写真や似顔絵を入れることで、相手にインパクトを残し、顔を覚えてもらうのに役立ちます。
会社の事業内容を伝える:会社のWebサイトのQRコードを入れる
相手に会社の事業内容を知ってもらうためには、名刺の裏面にWebサイトのQRコードを載せておくのも有効です。通常、WebサイトのURLは表面に記載することが多いですが、文字数が多いため直接URLを打ち込んでWebサイトを訪れる人は多くありません。一方、QRコードは掲載に必要なスペースがやや大きいため、名刺の裏面を活用するのが得策です。QRコードは、スマートフォンのカメラで読み取るだけでアクセスできるので、自社のWebサイトを閲覧してもらえる可能性が高まります。
プロフィールを伝える:経歴や保有する資格情報などを入れる
名刺の裏面で経歴や資格などのプロフィール情報を伝えることも、自分自身の個性を伝える上での効果的なアプローチです。意外な経歴や資格はそれだけで話のネタになります。例えば、自分の英語力をアピールする目的に書いた「TOEIC900点」を顧客が見たときに、英語の話から「実は今度、弊社で海外事業を始めることになりまして……」などとビジネスチャンスが広がっていくかもしれません。または、IT系の商品・サービスを扱っている会社の営業担当者が「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」といったIT人材向けの資格を取得していたら、担当者への信頼感も高まるでしょう。
自分の人柄を伝える:趣味や特技などの情報を記載する
名刺の裏面に、自分の趣味や特技などを記載しておくのも有効です。趣味や特技などのネタは雑談のきっかけにもなりますし、もし顧客と共通の趣味でもあればさらに話が盛り上がることが期待できます。基本的に、人は相手のことを知ることで好きになっていくといわれています。ビジネスは人と人との関係性が重要になりますから、名刺交換でなるべく自分の人柄を知ってもらうことが大切です。
海外企業を開拓する:名刺の表面の内容を英語または外国語で表記する
ビジネスの状況によっては、表面の情報を英語または外国語で記載するのもお勧めです。特に日本国内だけでなく海外企業とも取引がある場合は、表面を日本語、裏面を英語または外国語にすることで、国内企業と海外企業の両方との商談に使えるようになります。自社のビジネス圏に中国語圏が多いようであれば中国語、スペイン語圏が多いようであればスペイン語で表記します。
「SKYPCE(スカイピース)」で、名刺情報を活用して営業活動を効率化
名刺はビジネスにおいて、自社や自分自身の情報を相手に伝えるための重要な営業ツールです。名刺のポテンシャルを最大限に発揮するためには、表面だけではなく裏面を活用することも欠かせません。目的に合った情報を裏面に工夫して入れることで、ビジネスチャンスが広がる可能性があります。それと同じように、先方からもらった名刺の裏面にも、商談や取引のきっかけになるような情報が詰まっているかもしれません。
そのような名刺の情報をデータ化して管理し、社内で共有するのに役立つのが名刺管理ツールです。Sky株式会社が提供している営業支援 名刺管理サービス「SKYPCE(スカイピース)」なら、顧客から受け取った名刺に記載された情報をデータベースに登録し、簡単に検索や管理ができるようになります。裏面の画像も登録しておくことが可能なため、商談前に「SKYPCE」で名刺を確認し裏面の情報までしっかりと把握しておくことで、顧客との会話も盛り上がり、スムーズにビジネスを進められるのではないでしょうか。
名刺に記載された情報を余すところなく活用し、営業活動を効率化したいとお考えの方は、営業支援 名刺管理サービス「SKYPCE」の導入をご検討ください。
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