おしゃれな名刺を作るための2つのコツとは？

おしゃれな名刺は「用紙」と「印刷方法」で決まる

おしゃれな名刺を作る上で欠かせないのが、「用紙」と「印刷方法」です。例えば、黒色の用紙を使用したり、文字を銀箔で印刷したりすることで、インパクトのあるスタイリッシュな仕上がりとなります。具体的にどのような用紙や印刷方法があるのか、見ていきましょう。

名刺の印象がガラッと変わる「高級紙」と「特殊紙」

おしゃれな名刺は用紙で決まると言っても過言ではありません。一般的な名刺では、「上質紙」や「光沢紙」、「マット紙」といった薄紙の、白色のものが使用されています。これらの用紙を、厚みがあり、さまざまな色がそろう「高級紙」や「特殊紙」に変えることで、名刺が持つ印象をガラッと変えることができます。

ひと言に「高級紙」や「特殊紙」といってもさまざまな種類があります。ここではおしゃれな名刺で使用されていることの多い代表的な用紙をご紹介します。

代表的な「高級紙」と「特殊紙」

• ケンラン
  さらさらとした表面が美しい、厚みのある硬質の用紙。箔押し（金・銀などの箔を、用紙に貼りつける加工）との相性が良く、箔の輝きを際立たせます。
• キュリアスメタル
  金属を思わせるような、ラメの輝きときらめきが特徴の用紙。美しく上品で、なおかつ厚みがあり丈夫。ケンランと同じく、箔押しとの相性が良い。
• ディープマット
  深く沈んだ色合いが落ち着いた印象を与える、シックな用紙。空気を多く内包していて表面に風合いがあり、紙本来の触感があるのも特徴です。
• カラープラン
  優しく柔らかな色合いと硬くしっかりした紙質を併せ持つ、色数が豊富な特殊紙。上品できれいな名刺を作りたい場合にお勧めの用紙といえます。
• GAファイル
  さらさらとした触感の中にも、紙の風合いと芯のある硬さが特徴の特殊紙。グレーやブラウンなど、渋みのあるカラーをチョイスする際にお勧めです。

特殊な印刷方法で、よりスタイリッシュに

おしゃれな名刺を作る上で、もう一つの重要な要素が印刷方法です。名刺の印刷は、プリンターを用いて短時間で大量に印刷する方法と、職人が一枚一枚上から熱と圧力をかけて用紙へ転写する特殊な方法があります。おしゃれな名刺を作るには、後者の特殊な印刷方法を選ぶのも一つの手段です。

前述の高級紙や特殊紙を用いた名刺と、相性の良い印刷方法の一つが「箔押し」です。これは金箔や銀箔、青箔や赤箔などの箔を、プレス機を使って熱と圧力で転写する特殊加工のことです。きらきらと輝く箔が美しく、高級感のある名刺に仕上がります。

ほかにも、インクや箔を使わない「空押し加工」や「浮き出し加工」という方法もあります。「空押し加工」とは、文字やロゴの形状で用紙に圧力をかけることで、表面をへこませて跡をつける加工のことです。「浮き出し加工」とは、反対に用紙の表面を文字やロゴの形状でふっくらと盛り上げる加工のことです。両方とも一般的な名刺と比べて、インパクトのある名刺に仕上がります。

デザイン面で気をつけておきたいこと

名刺のデザインは、文字の大きさや行間、組み方やフォント、ロゴなどさまざまな要素が絡み合っており、それらをバランスよく整えることでおしゃれな名刺に仕上がります。シンプルなものからイラストや装飾を施したものまで、さまざまなデザインが考えられるので、インターネット検索でいろいろなデザインを参考にしたり、専門業者に相談したりして自身が作りたいと思う完成形をイメージしましょう。用紙や印刷方法にこだわった場合、それら自体がデザインの一部となるため、文字情報や装飾は極力そぎ落としてシンプルに抑えるのも一つの方法です。

ビジネスシーンで良い印象が残せる名刺に

いかがでしたか？ おしゃれな名刺を作る上でのポイントをご紹介しました。名刺は、ビジネスシーンで初対面の方とあいさつを交わすときに欠かせないアイテムです。おしゃれで個性的な名刺は、それだけで渡した相手の印象に残りやすく、場合によっては営業活動に有利に働くことがあるかもしれません。おしゃれな名刺を作りたいとお考えの方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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