相手の印象に残るような、かっこいい名刺を作りたいのであれば、名刺デザインのポイントをしっかり把握しておく必要があります。この記事では、かっこいい名刺に共通する4つの特徴と、反対にかっこ悪い名刺が持つ特徴をご紹介。かっこいい名刺を作る上でのポイントと、かっこ悪い名刺を作らないための反面教師となるポイントをそれぞれ詳しく解説します。
かっこいい名刺に共通する4つの特徴
はじめに、かっこいい名刺とは一体どのような名刺のことをいうのでしょうか。誰が見てもかっこいいと感じる4つの特徴をご紹介します。
情報が極限まで絞り込まれている
かっこいい名刺の特徴の1つに、情報が厳選されており、見た目がシンプルということが挙げられます。名刺に載る情報といえば、氏名や役職、電話番号やメールアドレス、会社名や住所、ホームページのURLのほか、会社のロゴやキャッチフレーズなど、さまざまなものが考えられます。しかし、一般的な名刺は手のひらに収まるサイズで、その小さなスペースの中に情報を詰め込みすぎてしまうと窮屈な見た目となり、かっこ良さからかけ離れたデザインになってしまいます。かっこいい名刺を作るためには、いかに情報を絞り込むかが重要といえます。うまく情報を絞り込めないのであれば、名刺のウラ面も活用し、そこに情報を載せるのも1つの方法です。
色数は少なめで、柄や模様も抑えられている
前述の、「情報が極限まで絞り込まれている」と少し似ていますが、名刺全体の構成がシンプルなところも、かっこいい名刺が持つ特徴の1つです。例えば、色数が少なかったり、柄や模様もワンポイント程度で使われていたりすることが挙げられます。
色数や柄、模様は多いほどごちゃごちゃとした印象を与えるほか、名刺に書かれている情報が読み取りづらくなる場合もあります。相手の印象に残るような目立つ名刺を作りたいからといって要素の数を増やしすぎてしまうと、かえってかっこいい名刺からかけ離れてしまうので注意が必要です。
全体のデザインになじむフォントを使っている
印刷用のフォント(文字)には、大きさや見た目などが異なるたくさんの種類があり、どのフォントを選ぶかで名刺が持つ印象が大きく変わります。
一般的な名刺に用いられるフォントには、「明朝体」と「ゴシック体」があります。「明朝体」は、横線に対して縦線が太く、筆で書いたような止め・跳ね・払いが表現されているフォントです。高級感や格式高い印象を与えたい場合に使われるフォントで、縦書きの名刺と相性が良いのも特徴です。「ゴシック体」は、文字の太さが均一で見やすいという利点があるフォントです。カジュアルさや力強さを与えたい場合に使われ、モダンなデザインやインパクトのある見た目の名刺と相性が良いといわれています。
いずれの場合も、名刺全体のデザインになじむフォントを選ぶことが大切です。手書き風やユニークなデザインが施されたフォントは個性を表すのには適していますが、名刺全体のバランスに影響するほか、判読性を損なう可能性もあり、注意が必要です。ビジネスの場でさまざまな分野や年代の人に渡す名刺に用いる場合は、そのような個性的なフォントは避けた方がいいと言えます。
用紙や印刷方法にこだわっている
一般的に、白い用紙に黒い文字が印刷されていることの多い名刺ですが、この用紙や文字の印刷方法にこだわるだけで名刺が持つ印象は大きく変わり、かっこいい名刺に近づきます。例えば、用紙の場合、黒や茶色など色がついたものを用いたり、触った際に紙の風合いを感じるものを選んだりする方法などが挙げられます。印刷方法も、文字を金箔・銀箔などで印刷する箔押し加工を行ったり、インクや箔を使うのではなく、文字を浮かび上がらせるエンボス加工を用いたりすることで、インパクトのある名刺に仕上がります。
これら特殊な手段を選択する際は、デザインや情報量はよりシンプルに徹することが大切です。シンプルに徹することで特殊な用紙や印刷方法を際立たせ、よりかっこいい仕上がりとなります。
かっこ悪い名刺に共通する3つの特徴
ここまで、かっこいい名刺の特徴についてご紹介しました。反対に、かっこ悪い名刺とはどのようなものなのでしょうか。ひと言でいうと、かっこいい名刺の特徴とは逆の特徴を持つ名刺のことです。一つひとつ解説していきます。
情報量が多くてごちゃごちゃしている
要素を盛り込みすぎて見た目がごちゃごちゃしている名刺は、かっこ悪い名刺といえます。相手にいろいろと伝えたいからといって、あれもこれもとたくさんの情報を載せていると、情報が情報で埋もれてしまい、読み取りづらい名刺となってしまいます。情報を伝える名刺本来の役割を果たせていない名刺は、かっこ悪さに直結するといえます。前述したとおり、サイズが小さい名刺には情報量に限りがあるため、最重要項目に絞ってコンパクトにまとめることが重要です。
装飾が過剰で、落ち着きのないデザインになっている
目立たせたいという気持ちが強くなり、デザインが過剰になっている名刺も、かっこ悪い名刺です。かっこいい名刺とは、ただ単に見た目が良いだけではなく、氏名や肩書・役職、連絡先など、伝えたい情報がはっきりと伝わる名刺のことをいいます。名刺本来の役割をしっかり発揮することを念頭にデザインしていけば、過剰なデザインになることはありません。かっこいい名刺を作りたいのであれば、デザインを入れ込みすぎることを避け、余白を生かしたメリハリのあるデザインを心掛けることが大切です。
フォントが名刺に合っていない
使用しているフォントが全体のデザインに合っていない場合も、かっこいい名刺にはなりません。たとえば、スーパーマーケットなどで貼り出されているPOP広告やチラシなどには「ポップ書体」と呼ばれるフォントが多用されています。このフォントは店内で目立つように作られており、顧客の購買意欲を高めるような効果がありますが、ビジネスの場で使用する名刺にはマッチしません。仮に使用したとしても、相手から個性的でおもしろい人だと思われるかもしれませんが、かっこいい名刺の印象とはかけ離れてしまうことが容易に想像できます。
ポイントを押さえて印象に残る名刺に
この記事では、かっこいい名刺を作る上でのポイントについてご紹介しました。名刺は、ビジネスシーンで初対面の方とあいさつを交わすときに欠かせないアイテムです。個性的でかっこいい名刺は、それだけで渡した相手の印象に残りやすく、場合によっては営業活動に有利に働くことがあるかもしれません。かっこいい名刺を作りたいとお考えの方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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