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公開日2024.07.29更新日2024.10.04

一般的な名刺サイズとは? 大きさの由来やその他サイズの特徴をご紹介

著者:Sky株式会社

一般的な名刺サイズとは? 大きさの由来やその他サイズの特徴をご紹介

初対面の人とのあいさつに欠かせない、大切なコミュニケーションツールである名刺には、さまざまなサイズや形状があります。この記事では、一般的な名刺サイズの由来や、そのサイズで名刺を作成するメリット、そのほかの名刺サイズの特徴などをご紹介します。

一般的な名刺サイズとは

ビジネスシーンではもちろんのこと、サークル活動などのプライベートな場やお店のPR目的での活用に至るまで、名刺はあらゆる場面で利用されています。主に自己紹介ツールとして活用される名刺には、さまざまなサイズや形状がありますが、日本において一般的に使用されているのは「4号名刺」と呼ばれるサイズです。

4号名刺とは、サイズ規格4号で作られた名刺のことで、具体的には「55×91mm」で作成されています。大阪では「9号名刺」と呼ばれることもありますが、サイズとしてはまったく一緒であり、単に呼び方が違うだけです。これは東京と大阪の用紙メーカーが、同じサイズの名刺用紙に対して、それぞれ別の呼び名を付けて販売していたことの名残だといわれています。

4号名刺が標準サイズになった由来

ではなぜ、「55×91mm」という一見中途半端なサイズの4号名刺が標準サイズになったのでしょうか。諸説ありますが、これには「昔の日本で使用されていた長さの単位」と「黄金比」が関係しているといわれています。

現代のサイズに近い名刺が登場したのは19世紀中頃のヨーロッパで、当時は写真入りの名刺が好まれていました。その需要に応えるべく、フランスの写真家ディスデリによって写真を入れやすいように考案された名刺が「57×82mm」のサイズで、これがのちの名刺サイズに大きな影響を与えたといわれています。

日本でも名刺は19世紀初頭の江戸時代から使われ始め、上記のサイズ感の名刺が流通し始めます。しかし、当時の日本では「mm」ではなく、「寸」と「尺」が長さの単位として使われていたため、82mmに一番近い「3寸(約91mm)」が長辺の長さとして採用されました。

そして、その3寸に合わせるように短辺は「1寸8分(約55mm)」と定められましたが、その際に活用されたのが黄金比です。黄金比とは、人間にとって最も美しく感じられる比率のことで、その比率は「1:1.618」となっており、現代でも身の回りのあらゆるものに使用されています。

このように江戸時代に作成された名刺のサイズが、今もなお「4号名刺(55×91mm)」として残り、日本における名刺の標準サイズになっています。

一般的な名刺サイズで名刺を作成するメリット

一般的な名刺サイズで名刺を作成する主なメリットとしては、「名刺入れのサイズに合うため管理がしやすいこと」と「名刺作成ツールのテンプレートが豊富なこと」が挙げられます。

名刺は基本的に相手に渡すものです。そのため、相手が名刺を管理しやすいかどうかを考慮することも、名刺を渡す上での気遣いの一環といえます。日本の名刺入れは4号名刺サイズに合わせて作られているものが多いため、一般的なサイズで名刺を作成することで自分も相手も名刺を管理しやすくなり、名刺交換の際のコミュニケーションもスムーズに行えます。

また、名刺作成ツールのテンプレートが豊富なことも、一般的な名刺サイズで名刺を作成するメリットといえます。名刺を作成する際は作成ツールのテンプレートを使用することも多く、4号名刺サイズであれば、豊富なテンプレートの中から自分好みのデザインを選ぶことが可能です。

そのほかの名刺サイズ

ここまで一般的な名刺サイズである4号名刺についてご紹介してきましたが、もちろんほかの名刺サイズも存在します。各サイズの特徴を考慮し、使用シーンや用途に応じて効果的に使い分けることも可能です。

3号名刺(女性名刺)

3号名刺は「49×85mm」サイズの名刺で、ひと昔前の女性用名刺がこのサイズであったことから女性名刺とも呼ばれています。1986年に男女雇用機会均等法が施行されて以降、今では男女ともに4号名刺が多く使われていますが、依然として人気のあるサイズでもあります。小ぶりでフェミニンな印象を与える効果もあるため、飲食店や美容院、ペットショップなどの名刺に適しているといえます。

欧米名刺

アメリカの名刺の一般的なサイズは「2インチ×3.5インチ(51×89mm)」です。4号名刺よりもひと回り小さいサイズといえます。欧米名刺とひと口に言っても、アメリカとヨーロッパ、ヨーロッパの中でも東欧と北欧など、国と地域で標準サイズが少し違うという特徴があります。日本では外資系企業のほか、欧米企業との取引が多い会社などで使用されています。

5号名刺 / 6号名刺 / 7号名刺

「61×100mm」の5号名刺、「70×116mm」の6号名刺、「76×121mm」の7号名刺というように、一般的な名刺サイズよりも大きい名刺もあります。サイズの大きい名刺には、たくさんの情報を記載できることや相手の印象に残りやすいなどのメリットがある反面、名刺入れに収まらない可能性が高く、かえって悪印象を持たれてしまう恐れもあります。実際にはグリーティングカードなど、名刺以外の用途で使用されることが多いサイズです。

二つ折り名刺 / 三つ折り名刺

二つ折り名刺と三つ折り名刺は、折りたたむと一般的な4号名刺サイズになります。タテに折る縦型タイプと、ヨコに折る横型タイプがあり、ショップカードやスタンプカードの用途として人気です。情報を多く記載できるため、士業や営業の方に向いている名刺でもあります。また、ミニリーフレットのようにも使用できるため、会社説明会などのイベントにおいても活用することが可能です。

まと

日本の一般的な名刺サイズは、「4号名刺」と呼ばれる「55×91mm」のサイズで作成されています。あいさつの際に名刺交換をする機会が多い日本において、この4号名刺のサイズで名刺を作成することは、相手とのコミュニケーションをスムーズに行うためにも重要といえます。ビジネス以外の場だと、使用用途によってはほかのサイズの名刺が適していることもあるため、シーンや用途に応じて使い分けることも効果的です。

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実は日本は世界的に見ても、最もよく名刺を使う国です。なんと全世界の名刺の70%~80%の名刺が日本で消費されており、その数1日に約3,000万枚、年間の消費量としては約100億枚にまでのぼるといわれています。名刺には、ビジネスに生かせる有益な情報が詰まっていることは周知の事実です。これほどまでに頻繁に名刺交換が行われている日本において、名刺を適切に管理することはより効果的な営業活動へとつながります。

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