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公開日2024.07.29更新日2024.10.04

名刺のフォントの選び方は? 種類や特徴、フォントサイズを紹介

著者:Sky株式会社

名刺のフォントの選び方は? 種類や特徴、フォントサイズを紹介

名刺のフォントは、種類やサイズによって、受け取った人の印象が大きく変わる重要な要素です。名刺を作成する際は、ただ何となくフォントを選ぶのではなく、どのような印象を相手に持ってもらいたいのかをしっかり考慮して選定することが重要です。この記事では、日本語と英語、それぞれの名刺におけるおすすめのフォントや、名前・会社名など各要素の適切なフォントサイズについてご紹介します。

日本語の名刺に使いたいおすすめのフォント

フォントはデザインの印象を大きく左右する要素であり、それは名刺においても同じです。名刺に使用するフォントによって、相手に与える印象も変わってきます。ここでは日本語の名刺における、おすすめのフォントをご紹介します。

明朝体

明朝体は横線に対して縦線が太く、横線の右端や曲がり角の右肩にウロコ(三角形の山)があるフォントの総称で、筆で書いたような質感を持ちます。可読性に優れているという特長を持ち、新聞や書籍、教科書といった印刷物の本文に多く使用されています。

明朝体は、「高級感」や「信頼感」、「伝統的」など優雅で繊細な印象を与えたいときの使用に適しています。また、フォントの太さによって与える印象も変わり、細めの明朝体は繊細で上品なイメージを、太めの明朝体は大人で堅い印象を与えます。士業や公務員などのいわゆる堅い職業、誠実さや堅実さをアピールしたい企業、高級感や伝統的なイメージを与えたい業種などの名刺に向いているフォントといえます。

明朝体のおすすめフォント

PCの各OSに標準搭載されているフォントの中で、おすすめの明朝体は以下の3つです。

  • 游明朝(Windows / Mac)
  • ヒラギノ明朝(Mac)
  • リュウミン(Mac)

ゴシック体

ゴシック体は、横線と縦線の太さがほぼ同じで、ウロコ(三角形の山)がほとんどないフォントの総称です。文字の太さが均一でシンプルなゴシック体は、視認性に優れているという特長があり、新聞・雑誌などの見出しや広告、遠くからでも目立たせたい看板やポスターに多く使用されます。

また、ゴシック体には「角ゴシック」と「丸ゴシック」の2つのタイプがあり、同じゴシック体でも使用するタイプによって与える印象が変わります。角ゴシックは「力強さ」「シャープ」「安定感」などの印象を与え、建築関係やIT関係の職業の名刺に向いているフォントです。一方、丸ゴシックは「親しみやすさ」「ポップ」「ナチュラル感」などの印象を与え、福祉関係やアパレル関係の職業の名刺に適しているといえます。

ゴシック体のおすすめフォント

ゴシック体のおすすめとして、以下の3つがPCに標準搭載のフォントの中でも扱いやすいといえます。

  • メイリオ(Windows / Mac)
  • 游ゴシック(Windows / Mac)
  • ヒラギノ角ゴ(Mac)

名刺のフォントを選ぶ際の注意点

フォントの種類は膨大にあり、時にはオリジナリティーを表現するために、デザイン性の高いフォントを使用した名刺を作成したくなることもあるかもしれません。しかし、一般的ではないフォントを使用する場合、判読性が下がってしまう恐れがあります。「I(大文字のアイ)」「l(小文字のエル)」「1(数字のイチ)」など、判読に迷うような文字を使う場合には特に注意が必要です。

個性を出すことも大切ですが、名刺には重要な情報がたくさん載っており、その情報が正しく相手に伝わらなければ本末転倒といえます。「名刺は相手に渡すもの」という前提を忘れることなく、誰が見てもわかるようなフォントを選定していきましょう。

英語の名刺に使いたいおすすめのフォント

日本語の名刺同様、英語の名刺においてもフォント選びは重要です。特に英語は日本語以上にデザイン性に富んだフォントが多く、判読に困るようなフォントも多いため、慎重に選ぶ必要があります。

セリフ体

セリフ体は、日本語でいうところの明朝体に似たフォントです。セリフという小さな飾りが、アルファベットのストロークの端についています。また、セリフの形によって「ブラケットセリフ」「ヘアラインセリフ」「スラブセリフ」などに分類されます。

フォントの印象としては、「上品さ」や「高級感」など伝統的でクラシカルなイメージを持っています。また、横線が細いことで圧迫感が少なく、可読性に優れているため、長くなりがちな住所や会社説明の記載に向いているフォントといえます。日本語と一緒に使用する場合は、似たフォントである明朝体と一緒に使うと全体的なデザインがうまく調和されます。

セリフ体のおすすめフォント

各OSの標準フォントの中で、以下の4つがセリフ体のおすすめのフォントです。

  • Times New Roman(Windows / Mac)
  • Century(Windows / Mac)
  • Georgia(Windows / Mac)
  • Caslon(Mac)

サンセリフ体

サンセリフ体の「サン(Sans)」は、フランス語で「ない」を意味します。つまり、サンセリフ体はセリフがないフォントのことを指します。セリフがなく、文字の太さが均一であるため、日本語でいうところのゴシック体に似たフォントです。

サンセリフ体は親しみやすさと誠実さを併せ持った印象を持つフォントのため、企業のロゴなどにも使用されることが多くあります。名刺としては、「先進的」「カジュアル」などのイメージを持ってもらいやすくなります。セリフ体同様、日本語と一緒に使用する場合は、似たフォントであるゴシック体と一緒に使用するのがおすすめです。

サンセリフ体のおすすめフォント

PCに標準搭載されているサンセリフ体のおすすめフォントは以下の4つです。

  • Myriad(Windows / Mac)
  • Arial(Windows / Mac)
  • Futura(Mac)
  • Helvetica(Mac)

ビジネス名刺におけるフォントサイズ

ここまで、名刺においてのおすすめフォントについてご紹介してきましたが、フォント選びと同様に重要なのがフォントサイズです。たとえ適切なフォントを選んだとしても、フォントサイズが適切でないと相手に情報が伝わりづらくなってしまいます。

フォントサイズを設定する際は、まず名刺に載せる情報を要素ごとに分類していきます。ビジネス名刺における構成要素は、「名前」「会社名」「部署 / 役職」「住所 / 連絡先」などに分けられます。それぞれの要素の重要度によってフォントの大きさを変えることで、視認性の高い名刺を作成でき、相手によりスムーズに情報を伝えることができます。

  • 部署 / 役職:7~8pt(9~10px)
  • 名前:18~20pt(24~26px)【太字推奨】
  • 会社名:12~14pt(16~18px)【太字推奨】
  • 住所 / 連絡先:7~8pt(9~10px)

ここでの大切なポイントは、「フォントサイズのジャンプ率(サイズのメリハリ)」と「最小でも6pt(8px)を確保すること」の2点です。

フォントサイズのジャンプ率を大きくすることで、より重要な情報が目に入りやすくなり、デザインとしてもきれいにまとまります。また、最低6ptのサイズを確保することで、名刺を印字する際に文字がつぶれることを防止できます。

まと

今回は名刺のフォントについてご紹介しました。名刺は自己紹介ツールとして幅広く活用されていますが、使用するフォントによって印象は大きく変わります。何となくフォントを選ぶのではなく、どのような印象を相手に持ってもらいたいのかをしっかりと考慮して選定することが重要です。名刺は相手に渡すものということを忘れず、情報を正しく伝えるためのフォント選定やフォントサイズ調整をした上で、名刺を作成しましょう。

名刺管理なら「SKYPCE(スカイピース)」

フォント選定など名刺を作成する側の観点でご紹介してきましたが、反対にもらった名刺を適切に管理することもビジネスにおいてはとても重要です。名刺にはビジネスに生かせる有益な情報がたくさん詰まっており、管理方法次第でより効果的に営業活動を行うことができます。

Sky株式会社が提供する名刺管理の「SKYPCE(スカイピース)」は、もらった名刺をスキャナーで取り込んだり、スマートフォンのカメラで撮影したりするだけで、名刺情報をデータ化し、組織内で一元管理することが可能。また、顧客にメールを一斉送信できる機能や、日々の営業活動を記録する機能、さらに顧客企業に関連するニュースを表示する機能など、営業支援機能も充実しています。名刺管理ツールの導入をお考えの際には「SKYPCE」をぜひご検討ください。