名刺をQRコード付きにするメリットは? 作成方法・作成のコツも紹介
最近は名刺にQRコードを記載する人が増えています。QRコードを活用すれば、名刺の限られたスペースでさまざまな情報を相手に伝えることができるようになります。この記事では、名刺をQRコード付きにするメリットや、作成する際の注意点、作成する方法などについて詳しくご紹介します。
名刺をQRコード付きにするメリット
QRコードを名刺に記載することで、より多くの情報をWebサイトから提供できるようになり、効率的に自己アピールが行えます。
追加の情報を伝えられる
企業名、氏名、役職、住所、連絡先など、相手に伝えたいすべての情報を名刺の限られたスペースに詰め込もうとすると、読みづらさやデザイン性の低下が懸念されます。しかし、QRコードを利用することで、名刺には最低限の情報のみを掲載し、詳細はQRコードからアクセスできるWebサイトで提供することが可能です。
こうすることで、デザイン性を損なわずに、名刺に載せきれないさまざまな情報を相手に伝えることができます。
Webサイトにアクセスしてもらいやすい
名刺に自社のWebサイトのURLを記載するケースは少なくありません。しかしその場合、Webサイトへのアクセスは検索エンジンを利用するか、URLを直接入力する必要があり、手間がかかります。一方、QRコードなら、スマートフォンで読み取るだけで瞬時にアクセスできるため、Webサイトを閲覧してもらえる可能性が高まります。
また、可変QRコードであれば、QRコード画像はそのままでリンク先の変更が可能なため、柔軟な運用が行えます。
名刺にQRコードを記載するときの注意点
名刺にQRコードを記載する際には、いくつかの注意点があります。先述したようなメリットを最大限に得るためには、適切なサイズや配置、コントラスト、解像度などを考慮する必要があります。
サイズと余白
QRコードの推奨サイズは最低でも「15×15㎜」です。縦横比を変更すると読み取りに影響が出るため、「1:1」の正方形を維持することが重要です。また、サイズが小さすぎると拡大しても画質が低くなり、読み取りが困難になる可能性があります。
そのほか、QRコードの周囲に文字やイラストを配置すると、うまく読み取れないことがあることため注意が必要です。QRコードのサイズにもよりますが、余白は「最低2㎜」を確保する必要があります。さらに、複数のQRコードを配置する場合は、各コード間に少なくとも「QRコード一つ分」のスペースをあけることで、スキャンしやすくなります。
色の濃さ・コントラスト
背景色とのコントラストが明確でなければ、スキャンが困難になる場合があります。「背景が白でQRコードが黒」の組み合わせが最も一般的で、読み取りやすいとされています。しかし、十分なコントラストがあれば、ほかの色の組み合わせでも問題なく読み取ることが可能です。
QRコードを作成できるWebサイトやSNSアプリには、多くの場合、QRコードの色を簡単に変更できる機能がついているため、名刺デザインに適した色を選んで作成することができます。
解像度
名刺に印刷するQRコードは、「350dpi以上」の解像度が必要です。解像度は画像を縮小することで向上します。また、解像度(dpi)は、「画像サイズ(pixel)÷印刷サイズ(cm)×2.54」で計算でき、1.5×1.5㎝のQRコードを使用したい場合は、207×207pixelの画像を用意することで、縮小時に350dpiの解像度を確保できます。
読み取り確認
QRコードが正常に読み取れない可能性があるため、名刺デザインを入稿する前に、QRコードを実寸大に印刷し、スマートフォンなどで読み取り確認を行う必要があります。正確に読み取れないものや、誤った情報を入力したものをそのまま使用した場合、ビジネスにおいて相手の信頼を損なってしまう恐れもあります。また、印刷したコードに歪みやかすれがあったり、汚れが付着していたりすると正確に読み取ることができないため、印刷精度にも注意が必要です。
QRコード付き名刺を作成する3つの方法
QRコード付きの名刺を作成する方法はさまざまです。ここではWebサイトを利用する方法、SNSアプリを利用する方法、印刷会社に依頼する方法の3つをご紹介します。
QRコード作成用のWebサイトを利用する
QRコード作成用のWebサイトを利用すれば、URLを入力するだけで簡単にQRコードを作成できます。QRコードは画像データとしてダウンロードできるため、名刺を自作している場合に役立ちます。また、多くのサイトは無料で利用でき、画像のサイズや解像度を自由に設定できることも魅力です。ただ、名刺のデザインを自作する際には、QRコードの配置やレイアウトに関するセンスや技術が求められます。
各SNSの公式アプリで作成する
主要なSNSアプリでは、アカウントを共有するためのQRコードをそれぞれの公式アプリから簡単に作成できます。LINE・X(旧Twitter)・Instagram・Facebookなどのアプリでは無料で作成でき、画像データとして名刺に組み込むことが可能です。先述した方法と同様に、名刺を自作する場合に役立ちますが、配置やレイアウトにはセンスが求められます。また、SNSアプリで作成したQRコードは解像度が低い傾向があるため、読み取りにくいケースがあることに注意が必要です。
印刷会社に作成を依頼する
デザインのセンスに自信がない、またはQRコード付きの名刺を自作するのが難しいといった場合には、名刺印刷業者に依頼する方法もあります。印刷会社に依頼すれば、デザインから印刷まで一任することができ、時間と労力を節約することが可能です。また、印刷会社はデザイン、印刷、仕上げに関する専門知識と技術を持っており、さまざまなニーズに合わせて名刺を作成できます。ただ、コストや利便性、カスタマイズの自由度は印刷会社によって異なるため、慎重に選ぶ必要があります。
まとめ
今回はQRコード付きの名刺を作成するメリットや注意点、作成方法についてご紹介しました。QRコードを活用することで、名刺のデザイン性を保ちつつ、相手により多くの情報を提供することが可能です。しかし、QRコード付きの名刺作成には注意点がいくつかあり、それらを理解したうえで作成することが重要です。
名刺を自作するのが難しい場合は、予算に合わせて印刷会社に依頼するのも一つの手です。QRコードを活用して、効率的な自己アピールに役立てていきましょう。
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